ギリシャビザンティン教会を見に行く、アルタとカストリア旅行記です。他に観光客の一人もいなさそうなアルタの街の旅行記、続きです。
目次
アギア・テオドラ教会
夕方17:30頃に再訪してみたアギア・テオドラ教会です。広場には人が集まってきてました。
中に入ってみると、やはりこれから何かミサ的なものが行われる感じ。人がどんどん集まり、聖職者の人たちが壇上で準備をしています。
でも、内部はフレスコ画ですごい!遠慮がちに見学&撮影。
ここ、建物は13世紀ごろのビザンティン建築ですが、内部の色鮮やかなフレスコ画は18世紀初頭のポストビザンティン時代のものです。
水辺関係の絵が面白くて、撮りました。
キリストの洗礼。よく見ると、左右の岩についてる横顔から川が流れ出てるのが面白いです。
・・・とまあ、どんどん人が集まってる中で、こそこそと写真撮ったり、邪魔にならないようにうろうろしてたところで、一人の御婦人に声を掛けられ、手を引っ張られました。
怒られるのか?!と思いきや、主祭壇横にある小礼拝堂みたいなところに連れていかれまして。
そこにあった立派な箱を指さして「アギア・テオドラ」と言うのです。思わずフォトOK?と聞くと、うなずく御婦人。
テオドラというのは、ビザンティン帝国が第四次十字軍に攻略されたときにできた亡命政権、エピロス専制公国の公妃だった人で、この教会を建てた人です。
もともと聖ゲオルギウス(サン・ジョルジョ)をまつるということで建てたみたいですが、この人自身がかなり信心深く、晩年はここで修道女として過ごしたそう。彼女の死後、この教会が聖テオドラ教会となったのだそうです。
この銀色の入れ物の中には、アギア・テオドラの指?か何かの骨が入ってました。
写真を撮っている間にも、この聖遺物の前で跪いて十字を切る訪問者が絶えません。十分に見たら、信者の邪魔にならないように広いところまで退出しました。
他にも、内部の柱頭とナルテックスの天井などを鑑賞。この柱は古く、6世紀ごろのものらしいです。
そしてこの天井画は、13世紀のビザンティン時代から残るもののようです。中央のメダイヨンの老人はこれ、キリストですかね~
・・・と、そうしたところ、今度は中年の男性から肩を叩かれ、指をさして、ここを撮れ、とジェスチャーされました。言われるがままに撮ったもの。
教会の表にある解説によると、ここは聖テオドラの棺らしいです。もちろんビザンティン時代のもの。レリーフは、テオドラと息子のニケフォロスではないかとのことでした。
聖書の朗読も始まったので教会を出ました。怒られるかと思いきや、二人のギリシャ人に写真を撮れと言われました。この街の人たちには、聖テオドラがすごく誇らしいのかもしれない。
アギオス・バシリオス教会
アギア・テオドラ教会の後にここに行ってみたけれど、こっちは閉まったままでした。
外壁に飾られている陶板の装飾が特徴らしいので、拡大して撮ってみました。
でもこれはレプリカだそうで、本物はイオアニナの博物館に保存・展示されていることが後日わかります。
ここで、ふと振り返って上を見てびっくり。わかりますか。電柱の上。
なんだこりゃ?でっかい鳥がいる。
たぶん巣で、つがいだと思うけど、この電柱のてっぺんが、巣を作るための籠っぽいつくりになっているような・・・
住民の誰かのペット?それとも誰かが野鳥の巣作りをお世話しているのだろうか。雀の餌箱みたいなもの?けっこう大きい鳥で、本当にびっくりしました。
夕方のアルタ
昼間とは打って変わって、人であふれるアルタの広場。カフェやレストランのテラス席には住民たちでぎっしり賑わってました。
そこで見つけた、フレッシュオレンジジュースの自動販売機。
なんと1ユーロです!コインを入れると、オレンジが落ちてスクイーズされる様子を見られます。そして、下の扉からプラコップに入ったオレンジジュースが飲めます。
アルタ、オレンジの栽培がさかんな街のようですね。フレッシュオレンジジュースが1ユーロとはかなり安いです。喉が渇いていたのでちょうどよかった。
昼間のギロピタで依然お腹がいっぱいなので、適当にスーパーでおやつを買ってホテルに帰ることにしました。
そこで見つけた、スイカバー。
日本のスイカバーとそっくりだけど、ねっとりしてて、日本のやつの方が美味しかった。種のチョコも表面についてるだけで、手抜き感。
イオアニナへ
翌日の朝、アルタの街を横切って、バスターミナルへ。アルタからイオアニナに行って、バスを乗り換えてカストリアまで移動します。
バスはアルタの橋の横を通るので、何とか写真を撮ろうとしたのですが、場所取りに失敗したため、これが限界。
ちなみに全体像はこれです。(フリーの画像サイトより。)
(続く)
≪アルタとカストリア旅行計画≫
≪アルタとカストリア旅行記≫
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