超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

Tips★身軽に旅行するための、いくつかの工夫

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キャリーバッグを使わない旅

特別な事情がない限り、旅行はいつもバックパックです。

日本から10日間くらいの海外旅行に行ってたときも、ヨーロッパに住んでからも変わりません。1泊2日はもちろん、2週間以上の旅行でも、期間に関係なく、ほとんどバックパックひとつという格好で旅行してます。

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キャリーバッグ、つまりスーツケースが登場してくるのは、手持ちのバックパックじゃ絶対入り切らない荷物があるときです。例えばドレスコードの必要な場所に出入りするとき、観劇とか良いレストランに入るときとか、ショッピングで買うものが決まってるときなどです。だいたいラグジュアリーな旅をするときに使っています。

 

 

キャリーバッグ・スーツケースを使わないことによるメリット

バックパックの利点は、第一に両手が空くこと。それから動きやすいこと。そして、その気になれば走れるというところ。

私の旅行のほとんどは圧倒的に観光メインなので、少ない時間でストレスなく、たくさん動けることが重要なのです。

何しろヨーロッパの街はスーツケースだと動きにくいです。石畳の道は段差も多く転がしにくいし、結局持ち上げる回数も多くなります。もしそんなときにスリやひったくりにあっても、走れません。

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そして飛行機に乗るときも、もちろん荷物は預けずに機内に持ち込めます。

座席上部の荷物入れで争奪戦が起こるのは、日本でもヨーロッパでも同じです。でもバックパックなら、キャリーバッグほど場所を取らないので隙間に押し込めるし、争奪戦に負けたときは足下に何とか置いておけます。

 

少ない荷物で旅するための工夫色々

それで、本題です。バックパックは荷物の重さがダイレクトに自分の負荷になってくるので、軽いに越したことはありません。これまでの旅行で、なるべく荷物を減らすべく、試行錯誤してきた結果を書いてみます。

ちなみに、大人2人旅がデフォルトの女性視点です。アルティメットなミニマルトラベラーの境地にはまだまだ至りませんが、だいぶ省力化できるようになったと思います。

 

財布を軽くする。

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普段の財布というのは、重たいものです。日常でしか使わないスーパーのポイントカードとか、交通機関のカードとかを抜きます。そして財布自体も旅先によって変えます。

北欧とか、ほぼクレジットカードでOKの国に行くときは薄くて小さいものに必要最小限のカード類。

途上国など、タクシーに乗るたびに現金や小銭が必要そうな国は、現金が見やすくて、大きく開くがま口。仕切り付きが便利。

オシャレしたりショッピングしたい国では、見た目の良い長財布。(でも中はスカスカ)

ここ最近の個人的トレンドは、主人と自分で財布機能を完全に分けること。常に2人旅行だからできることですが、例えば私=クレジットカードとレシート、主人=現地のお札と小銭。たまに、私=クレジットカードとお札、主人=小銭という分け方もやったりしてます。
これをやっておくと、それぞれの財布が小さいもので済むし、どっちに何があるか分かりきってるので、支払いもスムーズになります。

 

服を持たない

旅行中、同じ服を毎日着るようになりました。ヨーロッパは乾燥してるので、冬なら楽勝です。コートもあるし。3泊までなら下着以外毎日同じ。5泊以上ならもう一枚余分に持っていくくらい。

夏に汗をかきそうなときは、2種類の服を1日おきに着ます。真夏のイタリアやギリシャなど、湿気のあるところに行くなら、もう1枚ずつ増やす感じ。

例外的に服を持っていくときというのは、歌劇場や良いレストラン、オシャレなお店のショッピングなどが旅程に入っているときです。

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捨てる服を着ていく

古い下着やもう限界かも、というような服を着ていって、着たら捨てる。旅行が進むにつれて身軽になっていく方法です。靴を脱がないヨーロッパなら、穴開き靴下を履いててもばれません。(ただし空港の保安検査で靴を脱がされる可能性があるので注意。)

 

寝間着を持たないか、極力薄いものにする

寒がりの自分にとっては夏限定の荷物減らし術。下着か、本当に薄いヒートテックの長袖・長ズボンとかで寝ます。疲れすぎて、寝間着に着替えずに寝ることが続いたので、持っていくのをやめてみました。

 

おみやげを買わない

ショッピング目的の旅行、と割り切ったとき以外は、ものを買いません。人に渡すものも、自分のものも買わないことで荷物を増やしません。

主人が会社勤めなので、どうしてもお土産を買わなければならないときもありますが、そういうときは最後に空港免税店で買ってました。手荷物検査後にショッピングバッグをひとつ増やすのみで済むので。

 

ガイドブックを持たない(旅行先による)

短期間の旅行の場合、ガイドブックの必要なページをスマホで撮影していきます。けっこうキレイに写るので便利です。電子書籍でダウンロードしていくこともあります。

ただし1週間とかの旅行で、滞在場所が大都市の場合、何十ページも撮影すると、目当てのページを見つけるのが難しくなるので、やっぱり本を持って行く方が便利なこともあります。

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娯楽本を持たない=電子書籍で持つ

これはもうみんなやってると思いますが、10年くらい前までは、旅行に行くとなると文庫本を持っていく人がほとんどだったような気がします。ただ、本は重いです。今はスマホで読める電子書籍が便利です。長めの旅行のときはキンドルアンリミテッドが楽しい。Wi-Fi環境があれば、雑誌とか漫画とか、暇つぶし用の本をダウンロードできます。

 

化粧品を持たない=化粧しない

人によっては全く参考にならないかもしれませんが、重く嵩張る化粧品がないと一気に背中が楽になりました。歌劇場や良いレストラン、ショッピングの予定がない限り、日焼け止めと眉毛とリップだけ。で、特に気にならず毎日過ごしてます。

 

スキンケアに関する持ち物を極力減らす

これも、世の中の女性たちにとって本当に参考にならないかもしれませんが。
そもそもヨーロッパの人っていうのは、日本人ほどスキンケアをしないみたいなのです。で、それを真似してみました。

初めは抵抗がありましたが、慣れると楽。そして持ち物が減るので旅行も楽です。

色々試した結果、今はクレンジング、顔の保湿、体の保湿、すべて100ml未満の容器に入っているオイル1本で済ませてます。髪を洗ったときは髪の毛の保湿にも使ってます。

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シャンプーやコンディショナーを持たない=髪を洗わない

上で「髪を洗ったときは」と書きましたが、3泊以上の旅行じゃないと、髪を洗いません。これもヨーロッパの習慣を真似してみたものです。

どうも硬水が良くないみたいで、毎日髪を洗うと髪が痛む、という価値観らしいのです。日本と違って乾燥してるので、意外に平気。*個人の感想です。

また、髪を洗うときは、旅行期間のみと割り切って、ホテルに用意されてるシャンプーだけで済ますこともあります。(大抵のホテルのアメニティでは、シャンプーはあってもリンスとかコンディショナーが用意されてないところが多い)

洗ってる最中は最悪のきしみですが、乾くと意外に何とかなると知ってしまってから、荷物を減らしたいときにやってます。


心地よさやエレガントさを犠牲にするジレンマ

荷物を減らすメリットは、便利さとか心地よさを犠牲にして成り立つものでもあります。この「心地よさ」を手離してでも、軽い荷物で旅行したいのか?重い荷物を持ち運ぶ、しんどい時間を過ごしてでも、「便利さ」を優先するべきか?

パッキングはいつもこれらジレンマのせめぎあいと葛藤の時間です。

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最近特に思い悩んでいるのが、見た目のエレガントさ。女性なら人並みに、素敵に年を取っていきたいと思うものです。

ところが、年を取るにつれ、特に山歩きや登山をするわけでもないのに、街でバックパックというのはどうなんだろう・・・という不安が出てきてます。

初老の女性がエレガントに旅行する姿を想像してみてください。彼女は背中にバックパックを背負っていますか?答えはNo。どう想像しても、バックパックとエレガントさがつながりません。

ファッション雑誌でも、旅行特集でバックパックを使ったおしゃれ旅行者っていうのを見たことないですね、そういえば。大人しくキャリーバッグの軍門に下るしかないのであろうか・・・。

老人になったときに、キャリーバッグを持たずに、身軽でエレガントに旅行するにはどうしたら良いのか、これからも悩みは続く予定です。

 

 

とりあえず、こんなところで。