ピエロ・デッラ・フランチェスカとロレンツォ・ロットの絵画を見に、ウルビーノ→レカナーティ→ロレート→アンコーナ、ボローニャを経由して最後にアレッツォに行く旅行。ウルビーノを出て、アンコーナからレカナーティにいったときの記録です。
目次
アンコーナ駅でランチ
ペーザロから電車に乗って30分。アンコーナ駅に到着です。
ここからバスや電車に乗り換えたりするためか、人が多い駅でした。
駅で旅行客が多いと、こっちも釣られてテンションが上がります。
アンコーナ駅に着いたのが12:30、レカナーティ行きバスの出発時刻が14:20。この時間を使って、アンコーナ駅周辺でランチを取ります。
駅前の道路を渡ったところにあったレストラン。トリップアドバイザーで評価が高かったので行ってみました。
メニューはなく、お店の人が口頭で説明してくれます。
雰囲気の良い店内と、あっさりしててすごく美味しかった白身魚のパスタ。あっつい日に食べるパスタとしては完璧でした。ここ美味しかったです。また行きたい。
アンコーナ駅発、レカナーティ行きのバス
レカナーティやロレート方面に行くバスは、Extraurbane(郊外路線)になります。乗り場は駅前。南行き(dirette a SUD)の青い看板が目印。
この「R」というラインに乗ります。レカナーティは終点。
バスの切符は駅構内にあるタバッキで買います。(駅の窓口に行っても、鉄道の切符しか売ってません。)
レカナーティは細長い街
到着。レカナーティは一本の道の周りだけ城壁で囲ったような、ほんとに小さな丘の上の街でした。
赤いのが城壁内部分。細い!
ジャコモ・レオパルディっていう詩人が、この街の出身だそうで・・・街全体がレオパルディ推しです。
建物の隙間から見える階段。道路と、住宅街と、丘陵地と、そしてうっすら見えるのがアドリア海です。
海から近い街でも、平地の住宅街に住んでると、日常的に海って見えないですよね。丘の上の街だと、こういうところから海が見える。こんなの贅沢じゃないですかー。
ホテルは細長い街の端っこの方です。
美術館に徒歩3分!端っこと言ってもすごく小さい街なのでどこにでも行けます。
市立美術館で待望のロレンツォ・ロット
ホテルの隣にある市立美術館。近いです。
入口付近に、ジャコモ・レオパルディの死の床とかいう絵画がありました。
ホテルでもらった地図にも、でかでかと「ジャコモ・レオパルディの家」というのが掲載されてました。
ロレンツォ・ロットの作品のある部屋です。
キリストの変容。
このキリストの顔、とてもロットっぽい。
ドメニコ教会の祭壇画。奥行きがあってカラフルで明るい。
この祭壇画では、聖人の顔がやたらと人間っぽいです。
二重顎とかね。
そして、受胎告知。けっこう大きな作品でした。
何度見ても、何事?!って感じの絵です。
他の画家の受胎告知でよく表現されている、厳粛さとか祝福の雰囲気とか、神の子を身ごもることのありがたさ、奇跡、よろこび、そういうのがないんです。
教会の祭壇に好んで飾られる絵ではないですよね。
驚いて逃げようとするマリア。
びっくりする猫。
ちょっと筋肉質の大天使ガブリエル、無表情で颯爽と登場。
神もいるよ。この両手を合わせたポーズ。身ごもったのはそこのお前!みたいな。
見れば見るほど宗教画とはかけ離れていて、受胎告知っぽくない絵です。そして、魅力的な絵です。
「普通に生きてきた人間が受胎告知を受けたら、こんな感じ」というタイトルをつけたい。
これを見るためにレカナーティまで来る価値、あると思います。
レカナーティの街並み
レカナーティで見るべきものを見た後は、小さい街を歩いてみました。
細長い街にある一本のメイン道路がこちら。
サンドイッチの屋台が出てました。
この日は、市庁舎広場でイタリア人の歌手がライブをするとかで入場制限されており、これより先には行けませんでした。
途中に開いていた教会です。
あとでわかったのですが、翌日行く予定のロレートの聖なる家の祭壇のミニチュアが置いてある教会でした。
この聖母子像もロレートの聖母のコピーみたい。
ナザレの聖なる家の石。とかいうのもありました。
夜は簡単にケバブ。
翌朝のレカナーティです。
城壁?の外側の道。
ホテルの人に教えてもらったこの売店で、アンコーナ行きのバスの切符を買いました。
教会と、塔。
レカナーティの観光看板。一番下の鳥マークが気になる!鳥がたくさんいる公園か何かでしょうか。行ってみたい~
でもバスの時間があるので。レカナーティはここで終わりです。小さいけど雰囲気の良い、1日くらいの滞在がぴったりの街でした。
バス乗り場
アンコーナ行きのバス乗り場の場所は、よくわかんなかったので、バスチケットを買った売店の店主に聞きました。「そこの道を降りたところ」。それしか聞き取れなかったのですが・・・
「そこの道」。
「降りたところ」。
バス停らしきものがなくて、カフェの人に聞いたり(英語が通じず、わからずじまい)、うろうろしたりして、ようやく見つけました。
「降りたところ」からけっこう奥の方(アンコーナと反対方向)に歩いたところにありました。
CAPOLINEAというのは終点という意味らしい。
来ました!アンコーナ行きR路線。この次はロレートで降りて、荷物を持ったままロレート観光です。
(続く)
- ピエロ・デッラ・フランチェスカ目当てにウルビーノへ
- 小さいけどけっこう面白い。城壁で囲まれた、ルネッサンスの理想都市
- アンコーナ経由。ロレンツォ・ロットの絵を見に、丘の上の城壁の街レカナーティへ行く ⇐今ココ
- スピリチュアルってだけではなさそう。ロレートの聖なる家
- 2時間弱のアンコーナ観光。岬のてっぺんの大聖堂と、坂の途中の魅力的な教会
- アレッツォ半日観光。グランデ広場周辺と、古い教会
- 聖十字架伝説ほか、ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画を見る