超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【イスラエル旅行記】10:安息日の新市街観光・イスラエル博物館と十字架の教会

観光7日目。最終日です。この日はシャバット(安息日)。新市街のイスラエル博物館と、その近くの十字架の教会へ、徒歩で行ってみました。

 

目次

    

 

イスラエル博物館

観光の最終日は金曜日。本来なら金曜日の日没から安息日(シャバット)が始まりますが、この日は過ぎ越しの祭(パスオーバー)の7日目という祝日。前日の夕方からシャバットが始まっており、街は朝から静まり返ってました。この日辿った道のりはこのようになってます。

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エルサレムの高層マンションから見る、新市街。

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最終日、けっこう暑いです。 初日はダウンを着込むほど寒かったのに。道路の向こうに見えるのは国会議事堂の建物。

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安息日なので、行く前に公式サイトを入念に確認。この日は10時から14時まで開いていました。

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クムラン写本を展示している館。

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クムラン写本って考古学的な興味と、キリスト教陰謀説みたいな色々想像力たくましい話がうずまいてて、その辺を読み込めば面白いと思う。でも、展示されている、文字の書かれた紙を見ただけじゃ、興味の持ちどころがあんまりわからなかったです。

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外側はこんな形。

この博物館では、外に彫刻がたくさんありました。

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イスラエルの作家のものだと思います。

それからここで一番見ごたえがあったのは、考古学ゾーン。

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ラクダを引くベドウィンのモザイク。

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狛犬っぽい彫刻。

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このモザイクは、巨人ゴリアテとの闘いの様子。

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動物と戦う人間のモザイク。

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シナゴーグにも装飾はあります。上の写真はシナゴーグの床モザイク。厳格な偶像崇拝禁止のため、人物像が出てきませんが、ユダヤ教で使われるろうそくの燭台が描かれています。

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サマリア人シナゴーグ装飾モザイク。

ところでこの日、当然のようにカフェは休みでした。安息日だから?!歩いてきて暑かったので、カフェでなんか飲もうと思ってたのに、それがかなわず。

お土産ショップは開いてましたが・・・、ペットボトルの水などを期待したのですが、飲料は一切売ってませんでした。

仕方なく、敷地内にある無料の水飲み場でなんとかしのぎました。

 

十字架の修道院

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次の目的地は十字架の修道院イスラエル博物館から徒歩で行けます。

遠くに見えるドームを目指して、緑地帯を歩く。相変わらず暑いです。

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見えてきました。

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事前調べでは入場料がかかるとありましたが、フリーで入れました。

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ごつごつした入口が雰囲気あります。

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キリストが処刑された十字架は木でできたものですが、伝説ではその十字架の木材となった木が生えていたのがこの場所。アダムが死ぬときに木の枝を加えていて、そのまま埋葬され、そこから生えてきたということらしいです。

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中庭がなんかすてき。

聖堂の入口には、聖なる木に水をあげるロトの絵が飾られてます。

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内部。ひんやりしてます。

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もともと5世紀までに創建された修道院ですが、いちどペルシャに破壊されたあと、グルジアジョージア正教会の修道士によって再建されたものです。

床モザイクはペルシャの破壊を免れた、5世紀以前のものだそう。

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これも久しぶりに見た、グルジア語。当時のグルジア王ですかね。

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17世紀頃、この教会の管理がグルジアからギリシャ正教会に引き渡されたそうで、現在の管理はギリシャ正教会。このように、ギリシャ語(右)とグルジア語(左)で書かれたものもありました。

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聖堂の後ろに通路があって、十字架の木が生えていたという聖地を見ることができます。

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周りを囲む絵が、十字架の物語になっていて、面白い。木に水を遣り、切り倒し、木材にする。

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キリストの処刑に使う。

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この修道院、最盛期には何百人ものグルジア正教会修道士が生活していたようで、大きな食堂や台所などの部屋も見学できるようになってました。

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けっこう見ごたえのある修道院でした。売店とか何かないかな・・・と思ったのにそういうのはなくて、のどの渇きは継続中。

 

シャバットのオアシス・ワインバー

ここからホテルへ帰るのですが、しんとした街では相変わらず暑さが厳しい。しかも帰り道は緩い上り坂。

干からびる・・・と思った時に、シャバット中でも営業しているカフェを発見しました!

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本当に助かった。

接客のお姉さんも、にこやかだし、丁寧だし。ほぼ毎日、ぶっきらぼうで適当な接客のアラブ人の食堂で、シェワルマとかケバブとかを食べてたので、なんていうか、普通の先進国っぽい接客が久しぶりで、すごく落ち着けました。

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じつはワインバーだったこちらのお店。小腹も空いていたので豪遊。

オリーブ。アーティチョーク

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ブリーと、フルーツにナッツ。焼きたてのパンにオリーブオイル。

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これに、ゴラン高原の白ワインと炭酸水を注文して、まったりと時間を過ごしました。まさにオアシス。シャバット中でも営業しているとあって、お客さんもけっこう多かったです。

 

新市街の観光地

これで最終日の観光は終わり。この日じゃないけれど、ほかに新市街エリアで行った観光地ではこんなものがあります。

マハネイェフダ市場

新市街からセントラルバスステーションの間にある大きな市場。ティベリアに行く前に見た朝の様子がこちら。まだ開店準備中。

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翌日の夕方、ティベリアからの帰りに寄ってみると、人・人・人の大混雑でした。このあたりは美味しい食堂もいくつかあるみたい。

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なんか美味しそうだったお店で、シェワルマのラップサンドを買いました。ここのは砂肝が入っていて美味しかったです。

蚤の市

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マハネイェフダ市場と旧市街の間のどこか、小さい通りで蚤の市をやってました。これもティベリアから帰ってきた日。

ベンイェフダー通り

一回目に泊ったホテルから近くて何度も通ったところ。

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夜のライトアップ。歩行者天国で、お土産屋やドラッグストア、ファストフードのお店が並んでいて楽しいです。

 

Hillel Cafe

地球の歩き方にも載っていた。イスラエルのスタバ的なカフェ。 

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値段は高いです。コーヒーやデザートはもちろんですが、ちゃんとキッチンがあって、料理が出てくるところがスタバとは違う感じ。

ちなみにパレスチナ自治区ベツレヘムには「Stars & Bucks」というコーヒーショップがありました。

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なんかいろいろと・・・堂々としている。 

 

シャバットでも開いてる新市街のお店 

シャバット期間中はほとんどのお店が閉まりますが、エルサレム城壁内のアラブ人食堂や、キリスト教地区にあるレストランは開いているので、旧市街に行くのが便利。

一応新市街でも、いくつか開いているレストラン密集地があって、大繁盛してました。一番上のマップ参照。

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このエリアにあるスーパーマーケットにはお世話になりました。

 

イスラエル出国へ

出国手続きは以下にまとめました。

tabikichi.hatenadiary.com

キリスト教関連だけの興味で来てみたイスラエルですが、安息日に何もしなかったり、(ホテルのスタッフは安息日前に淹れたポットのコーヒーすら温めてくれなかった。)普段見かけないユダヤ人を、お腹いっぱいになるほど見たり、アルメニアが存在感を強調してたり、でも文化圏は基本的にアラブな感じで、想像を超えて印象的でした。

もう一回くらい行ってみたい、不思議に魅力的な国です。 

 

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イスラエル旅行記

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