デンマークの王立劇場(Det Kongelige Teater)は、コペンハーゲンにある劇場です。デンマーク語では単に「王立劇場」の意味。Det KGL Teaterとも表記されます。ところで、コペンハーゲンには3つの王立劇場があります。
最も古いものが、デンマーク王立バレエ団の本拠地となっているOld Stage(GAMLE SCENE)、次に2005年にできた王立オペラ団と王立管弦楽団の本拠地となっているOpera Hause(OPERAEN )、一番新しいものは、よりカジュアルな?演劇などを対象としたPlay Hause(SKUESPILHUSET )で、これは2008年にできたものです。
今回は最も古い、Old Stage(Gamle Scene)と呼ばれる劇場を対象にしています。もともと王立劇場としては1700年代から続くものですが、現在ある劇場は1874年に建てられたものだそうです。
実際にチケットを取って、行って観てきた感想です。
1.場所
デンマーク王立劇場は、コペンハーゲンの中心地、コンゲンスニュートー広場に面しています。すぐそばには、コペンハーゲンの観光地として有名なニューハウンがあります。地下鉄、バスいずれもKongens Nytorv駅が最寄り駅です。
2.チケット購入
デンマーク王立劇場のホームページをチェック。英語に切り替え可能です。
Royal Danish Theater - Home | DET KGL. TEATER
演目とスケジュールは、Calendar をチェック。スクロールすればどんどん日にちが進みますが、このスケジュールは3つの劇場の演目が全部表示されているものです。一番古くて雰囲気の良さそうなOld Stage(Gamle Scene)で見たい!という場合は、「Venue」をクリックして、上演場所をソートすることが可能です。「Category/Title」で、ドラマ、バレエ、オペラ、コンサート・・・というように演目の種類でソートすることもできます。
Old Stage(Gamle Scene)はデンマーク王立バレエ団の本拠地ということでもあるので、バレエの演目が多いです。ここに行くなら、バレエを観るのが良いでしょう。
シーズン中であれば「Buy Ticket」をクリックして購入手続きに進めるようですが、公演日が次のシーズンだったりする場合、座席を選べず、提示された席を買わざるを得ないこともありました。
Buy Ticketに進める場合は、このような座席指定のページになります。
最初に必要な座席数を選択し、次に、価格の範囲を設定できます。当たり前ですが、価格の単位はデンマーククローネ。
このページを下にスクロールしていくと、簡単な座席見取り図が現れます。
カーソルを見取り図に合わせてクリックし、SHOW SEATSを選ぶと、詳細な座席図のページへ飛びます。QUICK CHECKOUTを選ぶと、自動で座席が割り振られ、購入手続きが始まります。
ここでSHOW SEATSを選択すると、こういう風に座席がでてきます。
右下のボックスで、他のレベルの座席を選べます。例えばParketを選ぶとこんなふうに。
ここで好きな座席を選択したら、「CHECKOUT」を選択して、購入手続きへ進めます。購入手続きはメールアドレスや住所の登録が必要です。また、チケットは日本にも郵送してもらうことが可能です。
3.座席
劇場内の座席図は、オンラインでのチケット購入時に表示されます。購入手続きまで行かずに座席を見る場合は、Visit us → Your Visit → Seating Plans から確認できます。劇場ごとの座席表を、PDFファイルで開けるようになっています。
Seating Plans | DET KGL. TEATER
拡大すると、座席にそれぞれ番号が振られているのを確認できると思います。
番号は、1番を真ん中にして、偶数が右側、奇数が左側、というように振り分けられています。
座席用語
Parket 平土間席
Balkon バルコニー席(この劇場では平土間席の上の階)
1.Etage 1階席
2.Etage 2階席
Galleri ギャラリー(天井桟敷席)
venstre 左
højre 右
実際の座席
ステージ側から見上げてみた写真です。
手前に並んでいるのがParkett(平土間席)です。その上の段がBalkon(バルコニー席)、その上が1.Etage、2.Etage、一番上がGalleri(天井桟敷席)です。
この時の座席は1.Etageのvenstre側。ステージはこのような視界となりました。
4.クローク
人のいるクロークカウンターもありますが、ほんの一部だけ。あとは各所に無人のコート掛けスペースがあります。セキュリティ的に不安ですが、終演後、混雑するクロークに並ばなくて良くて、さっさと持って帰れるのが便利でした。
客席では、コートを手に抱えて持ち込んでいる観客もけっこう見かけました。
5.チケットとパンフレット
チケットとパンフレットです。左端がチケット、真ん中は送られてきたチケットの台紙。右端がパンフレットです。パンフレットはホワイエやロビーに立っている係の人から、現金で買いました。
さすが北欧、さすがデンマーク。チケットですら、北欧デザインを感じます。
6.休憩時間
Balkon席があるのと同じフロアに、ドリンクカウンターがありました。ゴージャスな大広間があったり、Kongens Nytorv広場に面しているバルコニーに出ることが出来ます。
7.その他
すごくクラシカルで雰囲気のある劇場でした。装飾も素敵です。
それと、今まで行ったヨーロッパの歌劇場の中で、一番服装がカジュアルというか、みんなバラバラで、日本みたいでした。ドレスコードがないのかも。(他の劇場では、例えばミラノスカラ座のホームページには、「Dress code at La Scala」というように、服装についての注意が掲載されてたりします。)
見た感じ、ドレスやスーツを着ておしゃれしている人と、ジーンズにブーツとかの普段着の人と半々くらいです。行ったのは4月で、まだコートが必須の季節でしたが、脱いだダウンコートを抱えたまま座席に座っているひともいました。(劇場内は暖房がしっかり効いていて、少し暑いくらいでした。)
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