超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【ジョージア】コーカサスのキリスト教国で教会建築などの世界遺産を見に行く(6日間)

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2016年8月。コーカサス3国(アルメニアジョージアアゼルバイジャン)のうち、アルメニアは過去に旅行したことがあって、その独特のアルメニア教会建築にすっかり心を奪われました。

じゃあ次は、ということで隣国ジョージアグルジア)へ。どうでもいいけど、ジョージアという響きがすごく英語英語してて情緒がないと思ってしまうのは自分だけでしょうか。「グルジア」がロシア語発音になるようですが、グルジア語(ジョージア語)ではなんて発音するのだろう。

 

目次 

 

 

ジョージアは古いキリスト教国家

ジョージアジョージア正教というキリスト教の国です。

世界で一番最初にキリスト教国家となったアルメニアに次いでキリスト教国となったので、キリスト教の歴史は古く、教会もたくさんあります。

(ちなみに「ジョージアGeorgia)」の国名の語源も、竜を倒した伝説でヨーロッパではメジャーな聖人、サン・ジョルジョだったりします。)

ジョージア正教はギリシャ正教ロシア正教と同じ、いわゆる一般的に「東方正教会」と言われるキリスト教のうちの一つです。

(隣のアルメニア正教は広義の「東方正教会」の中でもカルケドン信条を採択しないので、ギリシャ正教ロシア正教などと異なる「非カルケドン派東方正教会」とか言われている。)


アルメニアジョージアの教会の形は、ローマを中心とする西側ヨーロッパとも、東側のギリシャやトルコの旧ビザンティン帝国の教会とも趣が異なっていて、少し変わっています。

下の教会は、アルメニアのゲガルド修道院

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建築の本をぱらぱら読んでみると、コンスタンティノープルを首都とするビザンティン帝国が没落し始めたとき(5~10世紀頃)に、アルメニアジョージアで建造されていたこの独特の教会建築が、その後のパレオロゴス期のビザンティン建築へと発展していったみたいです。

そういうわけで、ジョージアの教会建築もいくつか重要なものは世界遺産登録されています。

アルメニアの建築は堪能したので、じゃあ次は、ということでジョージア。メインは教会建築を見に行く旅行にしました。

 

 

上スヴァネティ地方の「血の掟」と復讐の塔

キリスト教の国ジョージアには「血の掟」という習慣があったそう。(ジョージアだけではなく中央アジア一帯にある習慣のようです。)

自分や自分の家族の一員に危害が加えられたら、必ず相手またはその家族に復讐を果たさなければならないという、キリスト教どこ行った?!的な掟。

そのために家族同士が対立することも多く、攻防戦に備えた「復讐の塔」と呼ばれる塔が一家、もしくは一族に一棟の割合で林立しているようなのです。

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かなり山の中になりますが、1週間の夏休みが取れたこともあったので、この地域にも足を延ばしてみることにしました。ちなみにこれも世界遺産なんだそうです。


なお、万能ガイドブック「地球の歩き方」には、コーカサスの情報はすごく少ないです。(「ロシア」に数ページある程度。)

参考にしたガイドブックはこちらです。

旅行人163号特集コーカサスアゼルバイジャン+アルメニア+グルジア

旅行人163号特集コーカサス〜アゼルバイジャン+アルメニア+グルジア

それと、英語になりますが、ロンリープラネット

Lonely Planet Georgia, Armenia & Azerbaijan 

Lonely Planet Georgia, Armenia & Azerbaijan (Lonely Planet Travel Guide)

 

ジョージア旅行の日程、ホテル 

ジョージア国内を観光するのに、使える休みは夏休みの1週間。

とりあえず首都トビリシの空港イン&アウトでチケットを取りました。

 1日目(木):27:30(2日目の03:30)トビリシ空港着。
 8日目(木):04:35 トビリシ空港発

1日目の深夜に着くので、4~5時間くらいしか寝れませんが、2日の朝一から観光できると考えると自由時間はちょうど丸6日間です。

 

ジョージア世界遺産正教会建築がある主要都市は、首都トビリシ近郊のムツヘタとクタイシです。そして毛色の異なる世界遺産、上スヴァネティ地方の入り口となる街がメスティア。

位置関係はこんな感じ。 

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ジョージアに鉄道はなく、基本の移動手段は車、バス、乗り合いタクシーのマルシュルートカです。

移動にかかる時間が読めないので、全体的に余裕のあるスケジュールにしました。

1日目(木)トビリシ
 27:30(2日目の03:30)トビリシ空港着。
2日目(金)トビリシ
 トビリシ市内観光。
3日目(土)クタイシ泊
 クタイシへ移動。クタイシ観光。
4日目(日)メスティア泊
 メスティアへ移動。
5日目(月)クタイシ泊
 メスティア観光後、クタイシへ移動。
6日目(火)トビリシ泊 
 ムツヘタへ移動。ムツヘタ観光。
7日目(水)トビリシ
 予備日。
8日目(木)
 04:35 トビリシ空港発。

3日めのクタイシ観光が足りなければ5日目などに観光可能です。また、ムツヘタ観光は予備日の7日目でも可能というように、かなり流動的です。

 

宿泊場所だけは以下を予約しました。

 

トビリシの宿

Old Metekhi Hotel Metekhi Street 3, Avlabari, 0103 トビリシ

www.booking.com

メテヒ川のほとりにあります。初日に深夜に着くので24時間フロントで受け付けてくれるホテルを選びました。

 

クタイシの宿

Hotel Old Town   Grishashvili Street 3/4, 4600 Kutaisi

www.booking.com

クタイシの中心部にあり、雰囲気ある建物でした。値段も手ごろです。

 

メスティアの宿

Svan House In Mestia St. Vakhtang Goshteliani 15 A, 3200 Mestia

www.booking.com

塔のすぐ近くに泊まってみたかったのでここにしました。

 

(続く)

トビリシでホテルを探そう

Booking.com

 

ジョージア旅行計画≫

  1. コーカサスのキリスト教国で教会建築などの世界遺産を見に行く ⇐今ココ
  2. ジョージアの世界遺産・ムツヘタ、クタイシ、上スヴァネティ地方の観光ルート

ジョージア旅行記

  1. トビリシ:曲線が現代アートっぽい、近未来建築が点在するオールドタウン
  2. クタイシ:ゲラティ修道院、モツァメタ修道院、バグラティ大聖堂
  3. 上スヴァネティ地方:山の斜面に塔がにょきにょき。メスティアに行ってみた
  4.  最も神聖な街・古都ムツヘタ:ジワリ修道院、スヴェティツホヴェリ教会、サムタヴロ教会