超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカーやキャンプなどはしません(できません)・・・。公共交通機関ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【アルタとカストリア】ギリシャ北西部の街へ、ビザンティン教会建築を見に行く(5日間)

f:id:tabikichi:20181012082919j:plain出展:Church of the Parigoritissa - Wikipedia

2018年8月。ビザンティン教会建築を見に、ギリシャ西部の街アルタと、北部の湖の街カストリアに行くことにしました。

 

目次

 

アルタとカストリアってどこ

個人的趣味でビザンティン教会が大好き。ギリシャにはまだまだ見たい教会がいくつかあって、それを見にアルタとカストリアに行くことにしました。

場所はギリシャの北西部に位置します。

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ギリシャのはなし

観光客目線、というか昔の自分の場合だと、ギリシャというのはローマ帝国と同じくヨーロッパの元祖で、パルテノン神殿ギリシャ哲学とギリシャ神話の時代で時が止まってます。

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再び世の中に出てきたギリシャは、白い建物と青い海のサントリーニ島に代表されるアイランドリゾート。

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その間のギリシャがごっそり抜けてるんです。まあ、以前の私はそうでした。

でも、キリスト教の教会建築に興味を持ってからギリシャを見てみると、このごっそり抜け落ちた時代のギリシャは、普通に思い描くヨーロッパの歴史とは少し異なる歴史を歩んできたことがわかります。

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ビザンティン帝国、つまり東ローマ帝国は、細かいことをいろいろ省略すると、ギリシャのかつての姿です。

ビザンティン帝国はヨーロッパでは東側であって、西側ヨーロッパが暗黒の中世とか言われている時代はきらびやかな先進国であって、中世後期にはオリエンタルの窓口で異国情緒を持つ国でした。

この西側・東側という分け方、地理的な区別だけでなく、精神的にもかなり違いがあります。

ギリシャ中に建てられているキリスト教の教会は、ローマ法王を頂点とするカソリックではありません。東側で発展してきた、オルトドクスとかオーソドキシーとか呼ばれる、東方正教会です。これがビザンティン帝国が国教としていたキリスト教です。

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この帝国はイスラムの国トルコに支配されてなくなりました。教会はモスクへとトラバーユされ、それから近代に独立するまで、ギリシャはずっとどこかの国の支配下にあったわけですが、信仰は今に至るまで継続しており、現在でも国民の90%がギリシャ正教徒なのだとか。(独立後、モスクになった建物は、再びギリシャ正教の教会に戻りました。)

何回かギリシャに旅行してみて、そのたびに日曜の教会の盛況っぷりに遭遇します。老若男女偏らず、その辺のギャルとか肉体労働のお兄ちゃんみたいなのも、教会に集まってきます。

こんな様子を見ると、ギリシャ正教徒であることが、この国と国民のアイデンティティを貫くものに思えます。もしかしたら、パルテノン神殿ギリシャ神話などの古代ギリシャ的なものを上回っているかもしれないとさえ、思うこともあります。

 

ギリシャ国内の有名ビザンティン教会

これまでのギリシャのビザンティン教会めぐりでは、世界遺産を中心に、テッサロニキ、11世紀ビザンティン教会(ヒオス島のネア・モニ修道院ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院)、そしてミストラ遺跡などを見てきました。

これ以外に、複数のビザンティン建築の本に載っているのが、アルタのパナギア・パリゴリティッサ修道院、カストリアのビザンティン教会群、そしてメテオラの修道院です。

メテオラは、奇岩の上に建つ修道院群が有名な、世界遺産の観光地です。

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アルタのパナギア・パリゴリティッサ修道院は、大体どのビザンティン建築本にも写真付きで紹介されていて、世の中のビザンティン教会ファンにはお馴染み(のはず)の教会。これです。

f:id:tabikichi:20181011014723j:plain出展:Holidays in Arta | Discover Greece

この四角いフォルム。公民館?と思うようなどっしりした直方体に、ドームが乗っている外観。たまりません。

それからアルタは、第四次十字軍でいったんコンスタンティノープルが征服されたときにできた亡命政権のひとつである、エピロス専制公国があった場所でもあります。この時代(13世紀)にできたアルタの城がほぼ完全な形で残っています。また、エピロス専制公妃テオドラが建てた教会もあります。

他にも、アルタの橋が有名です。

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カストリアは湖に突き出た半島の街です。

f:id:tabikichi:20181012071224j:plain出展:Visit Greece | KASTORIA

この街はかつて、テッサロニキから続く街道沿いの宿場町として栄えたそうです。その時代も含め、9世紀から19世紀にかけて、60以上のビザンティン・ポストビザンティン教会が建てられています。ビザンティン時代の教会の中には、フレスコ画が残るものもあり、ビザンティン建築本に紹介されています。

また、古くから毛皮取引の組合?市場?があったようで、街には毛皮ショップがたくさんあるそうです。湖沿いということで、景色も良さそう。

f:id:tabikichi:20181012080552j:plain出展:Holidays in Kastoria | Discover Greece

一つの街に小さい聖堂がたくさんあるというのは、自分の好きな観光スタイル。ぜひともこれらの教会たちを見て回りたいです! 

 

アルタとカストリアの行き方

今回の旅行では、土日含めて5日間の日程が確保できました。ということで、この5日で、アルタとカストリアと、余裕があったらメテオラにも行きたい。

ところが、アルタはアテネからバスで6時間。カストリアはテッサロニキからは近そうですが、そこからアルタがまた遠い・・・

ということで、アルタの最寄の空港を見つけ、バスの時間や観光する時間を検討し、このようなルートで行くことにしました。

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イオアニナは、アルタからカストリアに行くためにバスを乗り換える街です。また、メテオラに行くと5日間をはみ出してしまうので、この旅行では残念だけど却下。

メテオラは人気観光地なので、アテネからのツアーもたくさん出ているし、きっと行くのはそんなに難しくないはず。いつか行こうと思います。

 

詳しい旅程は次の記事で。 

 

(続く)

≪アルタとカストリア旅行計画≫

  1. ギリシャ北西部の街へ、ビザンティン教会建築を見に行く ⇐今ココ
  2. ギリシャの教会めぐりの旅・アルタとカストリア。行き方と観光ルート

≪アルタとカストリア旅行記

  1. 四角い!アルタのパナギア・パリゴリティッサ修道院
  2. アルタ続き。アギア・テオドラ教会とアルタの街
  3. ちょっとだけイオアニナ、そして風光明媚なカストリアへ
  4. カストリアはビザンティン教会の街。個性派揃いの教会めぐりツアー
  5. カストリア続き。パナギア・マヴリオティッサ修道院とカラフルなファー使いが素敵な邸宅博物館を訪問