2018年1月。ルネッサンスに栄えた街、フェラーラに行くことにしました。あわせてモデナとパルマ、ついでに前回ドゥカーレ宮殿を見逃したマントヴァにもちょっとだけ行きます。
目次
ルネサンス時代に栄えた都市、フェラーラに行ってみたい
ルネッサンスに栄えた都市フェラーラ。エステ家が都市計画に沿って作ったという街です。世界遺産にも登録されているルネッサンスの街、エステ家の城や宮殿、カテドラルを見たくて、ボローニャ経由で行ってみることにしました。
ところでボローニャやフェラーラのあるエミリア・ロマーニャ州というのはイタリアでも注目の美食ゾーンらしいです。
ボローニャのボロネーゼ、モルタデッラソーセージ(ボローニャソーセージ)、パルマの生ハムやパルミジャーノレジャーノ、モデナ産のバルサミコ酢。
日本でもお馴染みのイタリア食品がこのエリアの発祥らしいですね。
食べ物に惹かれて・・・と言うのもあるけれど、モデナとパルマはそれぞれ個性豊かな面白そうな街です。今回はボローニャ空港をスタート地点に、モデナ、パルマ、フェラーラをめぐって旅行してみることにしました。
この地図を見ると、州をまたぐけれども、じつはマントヴァもそんなに遠くない。
マントヴァは以前旅行に行ったとき、観光の一番の見どころであるドゥカーレ宮殿が見られなかった・・・というくやしい思い出があります。何とかそこだけは見ておきたい!という執念のもと、今回、マントヴァにも寄ることにしました。
フェラーラの主な見どころ
ルネサンス期の市街が世界遺産に登録されているフェラーラ。フレスコ画や装飾など、エステ家の宮廷文化が残る印象的な建物がたくさんあります。また、ルネサンス時代にここに嫁いできたルクレツィア・ボルジアゆかりの建物も。
エステンセ城
お濠に囲まれているところが日本の城っぽい。中も見学できるみたいです。
カテドラーレ
この美しいファサード!ロマネスクとゴシックのいいとこどりな感じ。
カテドラーレ美術館
Cathedral Museum - Città d'Arte Emilia Romagna
カテドラーレの付属美術館も何気に有名のようです。コスメ・トゥーラ、ヤコポ・デル・クエルチャの作品があります。
スキファノイア宮殿
エステ家の別荘だった宮殿。12カ月の間のフレスコ画が有名です。
ヴォルテ通り
両脇に建物があり、たまにアーチ状の屋根が付いている通りで、中世の主要道路だそうです。 今でも中世の面影を残しているということで有名です。
ディアマンテ宮殿
尖った大理石で覆われた、ダイヤモンドを模したような外見からその名前がついたそうです。 内部は国立絵画館となっています。
コルプス・ドミニ修道院
FERRARA: Casa Romei e Corpus Domini con il Dott. Luca Balboni
ロメイの家
Museum of Casa Romei — Ferrara Terra e Acqua
15世紀の商人が建てた家。内部装飾などを見学できる博物館になっています。
サンタントニオ・イン・ポレージネ修道院
14世紀のジョットの工房によるフレスコ画があります。
コスタビーリ宮(国立考古学博物館)
Museo Archeologico Nazionale di Ferrara
フレスコ画で彩られた宮殿です。考古学博物館ですが、展示に加えて内部装飾が楽しめそう。中庭も有名です。
モデナの主な見どころ
ルネサンス期、フェラーラに併合されたモデナ。その後、フェラーラを追われたエステ家がここに逃げてきたことから、エステ家のいろいろな財産がこの街にあるのだそうです。
ギャラリア・エステンセ
Weekend d’estate tra arte, curiosità e bellezze alla Galleria Estense di Modena Eventi a Modena
エステ家の絵画コレクションが見られる美術館。建物は博物館や図書館などを擁する複合施設となっています。
モデナ大聖堂とギルランディーナの塔
ロマネスク様式が素晴らしい大聖堂。世界遺産に登録されてます。内外のレリーフや彫刻が面白そう。
ドゥカーレ宮殿
Palazzo Ducale °° - Modena City Guide
エステ家の宮殿です。現在は陸軍学校で、内部見学は特定の日のみ可能。
フェラーリの生家博物館
Museo Casa Enzo Ferrari °° - Modena City Guide
フェラーリの創始者であるエンツォ・フェラーリの生家を再現した博物館です。
パヴァロッティの生家博物館
Casa Museo Luciano Pavarotti | Modena
3大テノールとして有名なルチアーノ・パヴァロッティの生家博物館です。モデナ市街地から少し離れたところにあります。
パルマの主な見どころ
ルネサンス期の芸術作品も多いけれど、パルミジャーノ・レジャーノや、生ハムのクラテッロなど、美食の印象が強い街です。
ドゥオモと洗礼堂
Cattedrale | Piazza Duomo Parma
ロマネスク様式のドゥオモと八角形の洗礼堂はこの街の中心にあります。フレスコ画で覆われた洗礼堂内部が見ごたえありそうです。
国立絵画館、ファルネーゼ劇場
Galleria Nazionale – Complesso Monumentale della Pilotta
かつてパルマを治めていたファルネーゼ家の宮殿、ピロッタ宮の中にある絵画館。パルミジャニーノの絵が有名です。
Teatro Farnese – Complesso Monumentale della Pilotta
同じ宮殿内にあるファルネーゼ劇場。ここはステージや客席が全て木造で出来ているのだそうです。
サン・パオロの部屋
かつての女子修道院長の部屋。ルネサンス期の美しい天井画が見られます。
トスカニーニの生家博物館
大指揮者トスカニーニの生家博物館です。
ロンバルディ美術館
MUSEO GLAUCO LOMBARDI | Musei parma
ナポレオンの妻、マリア・ルイーザがパルマ公国を治めていたときの遺品、資料などを集めた博物館です。
こんな感じで、主だったところだけでも、それぞれの街にそれなりに見どころがあります。3都市+マントヴァの旅行日程や観光ルートは次の記事で。
(続く)
- 芸術と美食の街、パルマ。美味しいものも見どころも堪能する日帰り街歩き
- モデナのエステンセ美術館、ロマネスク彫刻の大聖堂を観光
- 修復中、あるいは修復前夜のフェラーラ。世界遺産のルネッサンスの街を観光・街歩き
- 番外編:マントヴァのドゥカーレ宮殿リベンジ