超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【スティーロ旅行記】2:イタリアの山の中にひっそり残る、ビザンティン建築。スティーロのラ・カットリカ

イタリアのつま先、カラブリア州のビザンティン教会を見に行く旅行記、その2です。スティーロのラ・カットリカを堪能してきました。

 

ラ・カットリカ(La Cattolica di Stilo)

ティーロの村に到着したのは17時過ぎ。空港に到着してから6~7時間ぐらい経ってます。時間のない2泊3日の日程なので、ホテルに行く前に、このままラ・カットリカを見に行くことにしました。

ラ・カットリカまでは、案内表示をたよりに、山の中の村の小道を抜けて、ひたすら登ります。

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家の雰囲気が素朴。

こんなトンネルを通る。

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向こうに見えるのが山です。 

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少し開けたところ。踊り場、みたいな。

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でもまだ登るのです。

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ほぼ到着!この景色。

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モナステラーチェ・スティーロの駅が海沿いだったことを考えると、スティーロがいかに辺鄙な山奥にあるのかがよくわかる。

余談ですが、鉄道駅は最初は単に「モナステラーチェ(Monasterace)」という駅名だったようですが、スティーロのラ・カットリカが有名になったので、ここからスティーロに行けるよ!ということを示すため、「モナステラーチェ・スティーロ(Monasterace-Stilo)という駅名になったんだそうです。

 

到着!入口で入場料を支払う。

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門です。

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見えてきました・・・

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ああ~。なんてイケメン(美人)な建築なんでしょう!

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ほれぼれする端正な建物です。立方体の上にドームが5つ。ギリシャ正十字が建物の中に納まる、内接十字型という典型的なビザンティン教会建築です。

内部にはフレスコ画が残っていました。

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けっこうあります。

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この教会は、この地がビザンティン帝国領土だった9世紀に創建されたものです。

当時はもちろんギリシャ正教会ですが、フレスコ画はその当時から時代を経て何度か上書きされているようで、ノルマン時代やゴシック様式カトリック時代の絵が残っているそうです。

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主祭壇があったところには、後ろに窓。

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この方角がコンスタンティノープルを向いているのだそうです。

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かなり良い状態で残っている、ジョヴァンニ・クリソストモスの絵は、ノルマン時代のもの。

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それからこの教会、ドーム部分もすごく良いです。

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ドームを接写。

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立方体レンガをバイアスに積み上げてるのがすごく良い!

この建物は20世紀前半に修復したとのことなので、この斜めの積み上げ方は9世紀の建築当時のものではないかもしれないけど・・・。

かもしれないけど、これがギリシャなど東側にあるビザンティン建築とは違った雰囲気を出してて、素晴らしいです。

ドームの屋根がなんか平べったいのも、なんか良い。案内看板にあるように、横から(たぶん崖下から)も見てみたかったけど、どこから見れるのかはわかりませんでした。

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かなり満喫したので帰ります。すごい良い建築だった。景色も良いし。

こんな美しいビザンティン建築がイタリアに残ってるとか、レア感もあってなかなか感動しました。

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後ろ髪引かれつつ退散。いつの間にか大型観光バスが止まってて、けっこうな観光客で賑わってました。

カットリカのある場所から見下ろす、スティーロの村。

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ところで、バスに乗ってるときから気になってたのですが、グーグルマップ上では川として表示されているところが、軒並み干上がってます。カラブリア州の夏って川が干上がるんですかね。

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ティーロのホテルと夜の村

ティーロはこちらのホテルに宿泊。

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www.booking.com

ホテルの人はまあまあ30%くらい、英語が通じます。

明日、ビヴォンジのサン・ジョヴァンニ・テリスティス修道院に行きたいのでタクシーを呼んでくれないか、そしてタクシーに待っててもらって、そのままモナステラーチェ・スティーロの駅まで行ってほしい。乗りたい電車の時刻は11時。

・・・ということを、英語と、グーグル翻訳と、紙に書いて身振り手振りで説明し、OK、朝9時にロビーに来てくれ。ということになりました。

結果的にタクシーではなく、ホテルの人の車で送ってもらえて、ホスピタリティ良かったです。

部屋は広めでした。バスルームも大きくて快適。

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ベランダ付き!景色が良い・・・。

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このあと、移動の疲れもあって爆睡。

ティーロの村の中もけっこう面白そうだったのですが、村を堪能する時間を逃してしまいました。

外に出かけた時間はもう真っ暗。開いているレストランを探して、いい匂いがするところをたどって、こちらのレストランを探し当てました。

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良い気候だったので、外にテーブルを作ってくれました。

ちょっと遠くから撮ってみたもの。レストランの前が空き地になってるのですが・・・やたら面積のある場所で、開放感がすごい。

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お料理。

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なかなか良かったです。帰り際にもう一枚撮ってみた。

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こんなところで食べました。

時間は夜の10時過ぎなんですが、イタリアやギリシャなんかの南の国にありがちで、子供も大人もみんな外にいます。

教会前の広場。

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もう一つの教会前広場。

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カフェ。

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カフェの奥の売店で、ドリンクを買いました。ここら辺の地域はベルガモットの産地らしいです。ということで、ベルガモットのジュース3種類。

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砂糖入りのジュースは美味しかったです!100%のやつは、明らかにお酒とか炭酸水で割る用の原液っぽいジュース。酸っぱかったです。



(続く)

スティーロとロッサーノ旅行計画≫

  1. イタリアのつま先・カラブリア州に、異国情緒あふれる教会建築を見に行く
  2. 公共交通機関で行くカラブリア州。行き方と観光ルート 

スティーロとロッサーノ旅行記

  1. 南イタリアのビザンティン建築を見に、スティーロへ 
  2. イタリアの山の中にひっそり残る、ビザンティン建築。スティーロのラ・カットリカ ⇐今ココ
  3.  ビヴォンジ村のルーマニア正教の修道院を観光後、電車でロッサーノへ向かう
  4.  おもしろ楽しい動物モザイクを見に、山奥の修道院へ
  5. ビザンツ文化と6世紀の福音書写本を誇る、南イタリアの山間の街