超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【アレッツォ旅行記】1:アレッツォ半日観光。グランデ広場周辺と、古い教会

ピエロ・デッラ・フランチェスカとロレンツォ・ロットの絵画を見に、ウルビーノ→レカナーティ→ロレート→アンコーナボローニャを経由して最後にアレッツォに行く旅行。4日目最終日は、アレッツォを観光。

目次

 

 

アレッツォのホテル

11時半頃にアレッツォに到着です。

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ホテルは鉄道の駅と旧市街を結ぶ直線状の道路沿いにあります。古いけど清潔で、立地の良いホテルでした。スーパーも近くて便利。

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街歩きの前にすること

それはサンフランチェスコ教会に行って、ピエロ・デッラ・フランチェスカフレスコ画を見るための入場予約をすること。

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オンライン予約ページもあったのですが、支払いにクレジットカードが使えず、ペイパルしか受付けてなかったので、直接予約しに来ました。

入って地下がチケットカウンター、ブックショップ、ロッカーです。

目論見どおり、終日予約でいっぱいということはなく、開いていた15時に予約。ヴァザーリの家と共通チケットを買ってみました。

 

サンタ・マリア・デッラ・ピエーヴェ教会

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アレッツォは今回の旅行で訪れた街の中でも、一番観光客で賑わってました。

フィレンツェからも来やすいんだと思います。

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ピサ・ロマネスク様式が美しいという、サンタ・マリア・デッラ・ピエーヴェ教会に来ました。

ファサードが美しいのですが、背の高い建物で道幅が狭く・・・これが限界。

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内部です。ピエトロ・ロレンツェッティの祭壇画があります。

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祭壇の後ろの空間があまりにも大きく、何もないので、祭壇画も豪華さが目立ちません。

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グランデ広場

ヴァザーリが周りの建物をデザインしたとかで、ヴァザーリの広場、とも言われています。

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ピエーヴェ教会の後陣が美しいです!

グランデ広場の今昔。

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ちょっと角度違うけど。

昔のグランデ広場の絵は、広場の角にあるこちらの博物館?に入ったらありました。

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お金を払って入ったけれど、そんなに見るものはなかったです。この昔の絵と、あと、あんまり高さのない屋上に登れました。

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奥の方にはヴァザーリさんの堂々たる彫刻。

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さらに奥の方に行くと、紋章をごてごてにくっつけた宮殿が出てきます。

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正面から見るとこんな感じ。

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主張が激しいです。でも、材質が全部石だし、古いからこそ、なんかかっこいい宮殿になってます。

 

ランチ:Teorema Del Gusto

レストランがたくさんある、細い路地にあった、パスタ専門店みたいなところで食べました。

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サン・ドメニコ教会

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さらに歩いて、サン・ドメニコ教会まで来ました。ここは古いフレスコ画と、チマブーエの磔刑図が有名です。

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一身廊のシンプルなバシリカ教会。

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壁には、ボロボロですがフレスコ画が残っています。こういう古いのが大好きなので、じっくり鑑賞しました。

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弓矢で殺される図。処刑された聖人かな。

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これも損傷激しいけど、たぶん受胎告知。

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(続く)

CREA Traveller Summer 2017 イタリア人に愛されるイタリア

ウルビーノマルケ州とアレッツォ旅行計画≫

  1. ルネサンスの都市ウルビーノから始める、絵画目当てのイタリア夏の旅 
  2. 各都市への行き方と5日間の観光ルート 

ウルビーノマルケ州とアレッツォ旅行記

  1. ピエロ・デッラ・フランチェスカ目当てにウルビーノへ 
  2. 小さいけどけっこう面白い。城壁で囲まれた、ルネッサンスの理想都市 
  3. アンコーナ経由。ロレンツォ・ロットの絵を見に、丘の上の城壁の街レカナーティへ行く 
  4. スピリチュアルってだけではなさそう。ロレートの聖なる家 
  5. 2時間弱のアンコーナ観光。岬のてっぺんの大聖堂と、坂の途中の魅力的な教会 
  6. アレッツォ半日観光。グランデ広場周辺と、古い教会 ⇐今ココ
  7. 聖十字架伝説ほか、ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画を見る

 

【アンコーナ旅行記】2時間弱のアンコーナ観光。岬のてっぺんの大聖堂と、坂の途中の魅力的な教会

ピエロ・デッラ・フランチェスカとロレンツォ・ロットの絵画を見に、ウルビーノ→レカナーティ→ロレート→アンコーナボローニャを経由して最後にアレッツォに行く旅行。3日目、ロレートの後にちょっとだけ観光したアンコーナ旅行記です。

目次

 

 

終点はカヴール広場

ロレートを出発したバスの終点は、アンコーナ駅を通り過ぎて、カヴール広場になります。

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バスは広場ではなく、広場の周りの道路に停車。

ロレートから乗るとき、間違えて各駅停車みたいなバスに乗ってしまったので、1時間弱で到着するところを1時間半かかってしまいました。

すでに16:30です。18:20の特急電車の時間まで、駆け足でのアンコーナ観光をスタート。

 

サン・チリアコ大聖堂を目指す

アンコーナの旧市街を抜けて、岬の先端、かつ一番高いところにあるサン・チリアコ大聖堂を目指します。

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細い路地の坂を上る。

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途中、開けたところからは港がよく見えました。

アンコーナの港は大型のタンカーみたいのとか、大型客船がいくつも停泊してて、工業都市!て感じでした。

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この上が大聖堂です。

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階段わきの手書き「DUOMO」が可愛い。

到着!けっこう息切れします。港を見下ろす、贅沢な立地です。

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ロマネスクのファサードが美しい。

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夕方から結婚式があるみたいで、中では聖歌隊が合唱の練習をしてました。

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クリプタには、歴代アンコーナ司教?のミイラとかもありました。

 

アンコーナ旧市街の教会

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サン・フランチェスコ聖堂です。ファサードが面白い。

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新しいものかもしれないけど、ロマネスクな生首装飾が良いです。この首の人たち、誰?

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この教会にはロレンツォ・ロットの祭壇画があるのですが、時間がないのでスルーしてしまいました。

もうひとつ、名前がわからない素敵な教会。

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ここのファサードもはっと目を引くデザインです。

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柱廊?と思ったら、レリーフなんですね。アンコーナの古い教会、なんか芸術センス高いです!

 

市立絵画館

坂道と崖の間にある、不思議な立地の絵画館にたどり着きました。

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館内案内図によると、0階が真ん中にあって上は3階まで、下は‐4階まであります。

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ロレンツォ・ロットの作品がありました。

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ほかにも魅力的なものがけっこうあったりします。この聖母子像はなんか素敵でした。

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その他気になった絵。

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絵画館を見た後は、港沿いを歩いて駅まで戻りました。

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けっこう遠いんですけど・・・バスに乗れば良かったかもしれない。

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アンコーナ駅の食堂

アンコーナ駅は相変わらず混雑してました。18時20分の電車で、ボローニャまで2時間。ご飯を食べるひまがありません。

何か食べようにも、エスプレッソやブリオッシュを売っている、木目のカウンターがこじゃれたカフェはひっきりなしに人が入って、店員さんもすごい忙しそう。

ここで何か買うのにもエネルギーが必要だな・・・と思ってたときに、大混雑カフェバーの向かいにある、ものっすごいガラガラの食堂を発見しました。

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あんまり人がいなさすぎて、社員限定の食堂かなんかかと思いましたが、メニューとか出てるし、普通に入れるみたい。

カフェでひしめき合って立ちながらサンドイッチを食べる若者たち、なぜこっちに入らない?

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混雑を尻目に、入ってみました。

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トレイを持って料理をよそってもらうザ・食堂。料理を注文すると、パンがついてきます。味もザ・食堂って感じ。

周りにいるのはくたびれた風のおじさんが4~5人です。パスタ料理は若干時間がかかるのか、番号札を持たされてました。

こういうところで食べると、あー旅行してるなって気分になります。

 

ボローニャでは駅前のホテルに1泊

夜8時半にボローニャに到着。ここでは寝るだけで、翌日はまた電車でアレッツォに行きます。

ということで、駅を出たところすぐのホテルに宿泊。 

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駅前だからちょっとお高いけど、使いやすいです。
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ボローニャ駅にファストフードのお店が何軒かと、あとスーパーマーケットがあるので、水とか必要なものはそこで買えます。

 

(続く)

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  2. 各都市への行き方と5日間の観光ルート 

ウルビーノマルケ州とアレッツォ旅行記

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  2. 小さいけどけっこう面白い。城壁で囲まれた、ルネッサンスの理想都市 
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  5. 2時間弱のアンコーナ観光。岬のてっぺんの大聖堂と、坂の途中の魅力的な教会 ⇐今ココ
  6. アレッツォ半日観光。グランデ広場周辺と、古い教会
  7. 聖十字架伝説ほか、ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画を見る

 

【ロレート旅行記】スピリチュアルってだけではなさそう。ロレートの聖なる家

ピエロ・デッラ・フランチェスカとロレンツォ・ロットの絵画を見に、ウルビーノ→レカナーティ→ロレート→アンコーナボローニャを経由して最後にアレッツォに行く旅行。3日目、ロレート旅行記です。

目次

 

 

まちがって裏から入る

ロレートの街は普通の街です。

が、ロレートの聖なる家大聖堂と呼ばれる巡礼地の教会だけは、教会そのものが要塞となっており、小高い丘の上、城壁で囲まれた場所にあります。

さて、レカナーティのバスで出発したあと、運転手とコミュニケーションの取りにくい後ろの席に座ってしまいました。

15分ほどで、あれ?ここもうロレート?と思ってるうちに、ロレートの大聖堂のでっかいドームを通り過ぎてしまう。

慌てて次の停留所で降りた場所が下の地図の右下の方。正しく降りるべきは左下の方。青い道が正しい参拝の道、赤い道が間違った道です。

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この赤い道。歩道もないような道で、ひたすら坂を上ります。。。暑かった。

青い道は、要塞教会の入口っぽい大きな門をくぐって、キリスト教グッズの売っている参道を抜けて教会前に出るという、まさに聖なる家の参拝の正道です。

裏からみた要塞教会。ドームは教会っぽいですが、塀とか周りの建物はほんと、城塞って感じ。

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そこの裏門っぽいところから入りました。

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これが大聖堂です。

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なにやら輪になって歌ったり朗読したりしている集団。こういう集団がいるところが、すごく巡礼地っぽいです。

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巡礼も良いですが、目当てはロレンツォ・ロットの作品群なので、まずは絵画館へ行きます。

絵画館はアーチの連なる回廊の二階にありました。

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絵画館でロレンツォ・ロットを見る

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ここ、とても残念なことに写真撮影が禁止でした。

なので、インフォメーションにあったポストカードを撮ったもの。

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ロレンツォ・ロットの作品を並べた、こういう贅沢な部屋があるんです。

何枚もの作品をたくさん見られて、良かったです。下の写真はホームページより。好きなテーマ、洗礼があって嬉しかったです。

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下は未完の作品だそうです。色がまだあまり乗ってません。真ん中のテーブルの脚が足。

f:id:tabikichi:20190124110929j:plainMuseo Pontificio Santa Casa di Loreto

小さな部屋ですが、見応えありました。

この絵画館ではロットの作品の他に、ロレートの聖なる家伝説に基づいた、天使が家を運んでいる絵などがたくさんありました。

 

ロレートの聖母の家とは

エルサレム近郊のナザレにあって、聖母マリアが家族と暮らしていた家です。受胎告知を受けたのもここ。

伝説によると1294年、イスラムのナザレ侵攻の前に、奇跡が起きて天使がこの家をロレートに運んだのだそうです。

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巡礼者に混じって観光

ロレートの聖母の家の伝説、これを聞いてどう思いますか?

旅行前にこの伝説を知った時は、正直、これまたトンデモ聖遺物だわー、と思いました。

トリノ聖骸布みたいなものかと。

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廊下のパネルと大聖堂

なお、大聖堂内に入るまでの廊下に、聖母マリアの家が本物である!という証拠みたいなのを写真と文章で説明したパネルが延々と貼られているのですが、それも、まあ、生暖かい目で見てました。

ところが。実際にそのものを見て、あれ、これもしかして本物なんじゃない?と思ってしまいました。

それまでのローマ・カトリック〜な聖堂の雰囲気ががらっと変わる。全く異質な古代の空間になるのです。

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聖なる家はこの中にありますが、写真撮影が禁止。上の豪華な彫刻は、聖なる家を取り囲むためにあとから作られたものだから、コレじゃないですよ。

参考写真はホームページより。見た目からして古いものとわかる、すごく・・・イタリアっぽくない、プリミティブな、石を積んだ壁なのです。強化ガラスかプラスチックで保護されている古い傷や文字も見えます。

f:id:tabikichi:20190124203937j:plainSanctuary of the Holy House of Loreto

俄然興味が湧いてきて、お土産ショップで、一番簡単そうなパンフを買いました。残念ながら日本語のパンフや本というのは一切なくて、仕方なく英語で。

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それによると、聖母マリアの家っていうのは現地ナザレにあったときからよく知られた聖地であり、古くから、これを保護するようにビザンツ帝国の教会が建てられていたり、十字軍がエルサレムを一時支配した時期にも護衛を付けていたり、それなりに有名な場所だったそう。

伝説で「イスラム人のナザレ侵攻から守るため、天使が運んだ」とされてますが、研究の結果、船でまずクロアチアに運ばれ、それからロレートに来たということが分かっているらしい。実際、運ばれたとされる年代は、イスラム人のナザレ侵攻がありました。では何故ローマではなくロレートなのか?

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「天使が運ぶ」のレリーフ

じつはこの時代、ローマ法王庁は混乱の続いていた時期。

教皇がいないという前代未聞の2年間のあと、1294年にローマ教皇となったケレスティヌス5世は、一歩もローマに足を踏み入れないまま、半年でその職を辞しています。(その次の教皇が憤死で有名なボニファティウス8世。)

で、その期間、法王庁で聖遺物を管理する職務に就いていたのが、レカナーティの司教だったとのこと。

それでおそらくその人が、イスラムの侵攻でナザレの聖母マリアの家が危ない、ということで、ローマ法王の名の下に、聖母マリアの家を自分の司教区に運ばせたのではないか・・・ということです。

ちょっと悪い言葉で妄想してみると、聖遺物担当になったレカナーティ司教が、法王がローマにいない間にこれ幸いと、職権で好き勝手やった、と。

聖母マリアの家というと、聖遺物の中でも超特別級っていうか、ランキング上位一桁台って感じかと思われます。自分の司教区に運べば、巡礼者が増えて司教区も懐も潤う、ということでしょう。(ロレートは当時レカナーティの司教区の一部だったのかも。)

ここまで背景が分かればしっくり来る!

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自分はキリスト教信者ではないですが、イエス・キリストと呼ばれた人間がいたということは史実だと思ってます。それでもちろん、その家族も実際にいた、と。

この聖なる家も、本当に聖母マリアが住んでいた場所かどうかは推測でしかないけど、古代のイスラエルの地にあって、人々が「聖母マリアの家」として守り続けたものを、この地まで運んできたもの、というところまではどうやら本当っぽい気がします。どうでしょう。

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他にも本物である理由として、石の積み上げ方がパレスティナで見られるパターンと同じだとか、ヘブライ語の落書きがあるとか、いろいろと研究されてます。

最初からトンデモ系だと思って、大変失礼な態度で来てしまいました。 

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それから、ロレート教会の要塞っぷりも威圧感がすごいです。特に裏から入ってしまったためか、ガチガチの守りっぷりにちょっと引いてたんですが・・・。

それも聖母の家を守るためってことですね。

聖母の家の中に入ると、古いもの特有の空気感が濃くて、信者でなくてもぐっとくるものがあります。遺跡好きの人なども楽しめるかもしれません。

後日実際に訪れてみたイスラエル・ナザレの街はこのようなところでした。

tabikichi.hatenadiary.com

 

ランチを取ったら、バス停を探す

ロレンツォ・ロットの作品と大聖堂を見たので、次はお昼ごはん。

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大聖堂前の広場に通じる賑やかな通りを歩きます。本来はこの道を通って聖地まで行きつくという道です。

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でも、食べ物のお店よりも、聖母マリアキリスト教グッズのお店の方が多い。

結局この通りではなく、階段を降りた普通の街にあるレストランで食事にしました。

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そのあと、大聖堂のインフォメーションでバスチケットを買える場所を確認しました。「門をでて郵便局の前を通ったら、坂道の途中にあるプレッティというカフェがあるのでそこで買える」との説明。

これが参道の入口となる門です。

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坂道の途中のプレッティバーは何度か道を行き来して見つかりました。

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観光客がよく買いに来るみたいで、バス時刻表が貼ってあり、次のアンコーナ行きのバス時間と、バス乗り場を教えてくれました。カフェの後ろの道路で、花屋の前、らしい。

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ここです。そして、前の喫茶店というのがこちら。

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バスの時間(3時)まで時間があったのでここでコーヒーを飲みました。

バスに乗ったら終点のアンコーナで降りて、少し観光する予定です!


(続く)

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