超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【ヴェネツィアの島旅行記】ムラーノ、ブラーノ、トルチェッロ島の1日島めぐり

ビザンティン教会目当てに、ヴェネツィアの島をめぐる旅行記です。

 

目次

 

 

ヴェネツィア到着。まずムラーノ島

f:id:tabikichi:20181004092700j:plain

ヴェネツィア空港の到着口から、歩いて10分くらい。水上バス乗り場へ来ました。潮の香りとねっとりべたつく湿気。ヴェネツィアに来たことを実感する瞬間です。

f:id:tabikichi:20181004092952j:plain

夜9時過ぎにムラーノ島へ到着です。運河沿いのお店は閉まっていて、ひっそりとした雰囲気。

f:id:tabikichi:20181004093018j:plain
f:id:tabikichi:20181004093034j:plain

ホテルまでの道の途中に、開いているレストランを見つけたので、夕食にしました。ムラーノ島は夜遅くまでやってるレストランが少なくて、ここは開いててラッキーでした。

f:id:tabikichi:20181004093241j:plain

f:id:tabikichi:20181004093245j:plain
f:id:tabikichi:20181004093247j:plain
f:id:tabikichi:20181004093251j:plain
f:id:tabikichi:20181004093255j:plain

予約したホテルについたときは真っ暗でした。

f:id:tabikichi:20181004093438j:plain
f:id:tabikichi:20181004093440j:plain

翌朝。夜は真っ暗で分かんなかったけど、ホテルはこういう外観の建物でした。

f:id:tabikichi:20181004093642j:plain

素朴な下町感があふれてます。

f:id:tabikichi:20181004093736j:plain

f:id:tabikichi:20181004093743j:plain

ホテルからすぐ近くの水上バス停留所。ここで水上バスの1日乗車券を購入。

f:id:tabikichi:20181004093838j:plain

隣には立派な灯台

f:id:tabikichi:20181004093904j:plain

 

トルチェッロ島

f:id:tabikichi:20181004221736j:plain

船でトルチェッロ島につきました。船を降りたら、水路に沿って歩く。

f:id:tabikichi:20181004221802j:plain

ディアボロの橋。

f:id:tabikichi:20181004221840j:plain

水路には小さい魚がうようよしてました。

f:id:tabikichi:20181004222045j:plain

人も少なくて、すごく田舎感。

f:id:tabikichi:20181004221837j:plain
f:id:tabikichi:20181004221922j:plain

水路に沿って真っすぐ歩くと、広場に突き当たります。ここに二つ並んで建つのが、サンタ・フォスカ教会とサンタ・マリア・アッスンタ教会です。

f:id:tabikichi:20181004222029j:plain

 

サンタ・フォスカ教会

f:id:tabikichi:20181004230225j:plain

この教会はギリシャ十字(上下と左右の長さが等しい十字架)型を採用しているビザンティン様式の教会です。周りにロッジアが付いていて、整った美しい形にほれぼれする外観です。

f:id:tabikichi:20181004224902j:plain

横から見ても美しいです。

f:id:tabikichi:20181004225332j:plain

ただし内部はがらんとしたむき出しのレンガのみで、装飾は何も残っていません。

後陣部のリズミカルなレンガ模様と、さらに奥から見てみたところ。

f:id:tabikichi:20181004230718j:plain
f:id:tabikichi:20181004230723j:plain

ヤモリ?がいっぱいいました。

f:id:tabikichi:20181004231037j:plain



サンタ・マリア・アッスンタ教会

f:id:tabikichi:20181004231846j:plain

サンタ・フォスカ教会の隣にあるバシリカ式の教会です。これがヴェネツィアで最古の教会で、7世紀までさかのぼるもの。

この時代、イタリア本土へのロンゴバルド族の侵攻から逃れるために、ラヴェンナ(当時ビザンティン帝国領)の主教座をトルチェッロに移したときに建てられた教会が起源なのだそうです。

f:id:tabikichi:20181005020204j:plain

この教会は内部のモザイクが非常に有名です。入場料がかかりました。モザイクは12~13世紀の作と言われています。

f:id:tabikichi:20181005020548j:plain

f:id:tabikichi:20181005020556j:plain
f:id:tabikichi:20181005020600j:plain

出展:http://www.thebyzantinelegacy.com/torcello

特に壁一面に描かれたキリストの最後の審判のモザイクが素晴らしかったです。モザイクは色あせず、今も輝きを保ったまま。天国ゾーンにいる人、地獄ゾーンにいる人それぞれ特徴的に描かれていて、ずっと見ていても見飽きません。なお、内部の写真撮影は禁止でした。

このあと、鐘楼に登りました。

鐘楼から見るトルチェッロ島と周りの景色。すぐ横のサンタ・フォスカ教会は、上から見てもやっぱり美しい外観。

f:id:tabikichi:20181005021251j:plain

ヴェネツィア本島のにぎやかさと比べると、本当に田舎です。

f:id:tabikichi:20181005021455j:plain

それにしても、陸なのか海なのかわかんないようなこんな土地に、よく住もうと思ったな・・・。蛮族の攻撃から逃げて逃げて、この地に住むところをつくった、ということらしいけれど、昔のイタリア人の開拓力に感心します。

f:id:tabikichi:20181005021457j:plain

 

アッティラ王の椅子、ほか

なんてことない石の椅子らしきものが、サンタ・フォスカ教会の前にあります。子供とかが座ったりして遊んでました。これはアッティラ王の椅子というのですが、フン族の王であるアッティラヴェネツィアのここまで攻め込んできたという事実はないのだそうです。

f:id:tabikichi:20181004232301j:plain

いつ頃からそう呼ばれるようになったのかはわかりませんが、ヴェネツィア人にとっても、フン族侵攻が恐るべき脅威の記憶として残っていた名残なのかもしれない。

サンタ・フォスカ教会の向かいには、ちょっとした博物館らしきものもありました。中まで入っていないけれど、外から見たらこんな感じ。

f:id:tabikichi:20181004231936j:plain

それから、トルチェッロ島の水上バス乗り場に巣を作っていた燕。

f:id:tabikichi:20181011233953j:plain
f:id:tabikichi:20181011233958j:plain
f:id:tabikichi:20181011234023j:plain

 

ブラーノ島

f:id:tabikichi:20181005024935j:plain

水上バスでトルチェッロ島から5分くらい。トルチェッロ島と比べると、遠目から見ても人&建物がたくさんあって、都会感にあふれてます。

 

ランチ:RivaRosa Ristorante

f:id:tabikichi:20181005064638j:plain

上陸してすぐ、予約していたお店に行きました。

f:id:tabikichi:20181005064641j:plain
f:id:tabikichi:20181005064646j:plain
f:id:tabikichi:20181005064651j:plain
f:id:tabikichi:20181005064655j:plain

お店の人の対応が素晴らしかったです。そして料理も美味しかった。さらに、テラス席ではブラーノ島の特徴であるカラフルな建物の間近で、それも良かったです。

f:id:tabikichi:20181005064829j:plain

 

街歩き

f:id:tabikichi:20181005071655j:plain

ブラーノ島で見るところと言えば、このカラフルな街並みのほかに、メルレットと呼ばれる伝統製法のレースの博物館があります。

が、お腹いっぱいで天気も良くて、 なんとなくじっくり何かを見る気分ではなかったため、ただただ街を散歩しました。

f:id:tabikichi:20181005080802j:plain

洗濯物は家の前に堂々と干す。

f:id:tabikichi:20181005080836j:plain

この辺の家がカラフルなのは、漁師が暗くなってから帰ってきたときに自分の家をわかりやすくするため、と何かで読みました。そのため、隣同士で同じ色にするのは禁止されている、というのもどっかで聞きました。

f:id:tabikichi:20181005080906j:plain

それにしてもこの日は暑くて湿気もありました。ブラーノ島の家では、ドアのところに壁と同系色のストライプの布をかけているのが涼しそうで、真似したい。でも防犯的にどうなのかというのと、蚊が入ってきそうでもある。

f:id:tabikichi:20181005081236j:plain

ブラーノ島の真ん中にある教会と、少し傾いた鐘楼。

傾き具合・・・これでわかるかしら。

f:id:tabikichi:20181005081917j:plain

ちなみにこの教会のある広場の反対側が、レース(メルレット)博物館でした。

f:id:tabikichi:20181005082020j:plain

 

再びムラーノ島

f:id:tabikichi:20181005091541j:plain

水上バスに乗ってムラーノ島に戻ってきました。昼過ぎに入れるサンティ・マリア・エ・ドナート教会を見るためです。

ムラーノ島ブラーノ島に比べると、地味です。

f:id:tabikichi:20181005091631j:plain
f:id:tabikichi:20181005091627j:plain

でもそんな地味な街並みも、下町の雰囲気があって素敵。

f:id:tabikichi:20181005091736j:plain
f:id:tabikichi:20181005091739j:plain

 

サンティ・マリア・エ・ドナート教会

f:id:tabikichi:20181005093958j:plain

水上バス停留所・Murano Faroから10分くらい歩くと、この教会につきます。

f:id:tabikichi:20181005091819j:plain

正面は3廊式のバシリカ型。

運河の橋を渡ると、すばらしい後陣部を見ることができます。

f:id:tabikichi:20181005092112j:plain

この教会もヴェネツィアの中でも古いものの一つ。ただし、今の建物は、12世紀にビザンティン様式に再建されたときの姿だそうです。

後陣部をほぼ真正面から見たところ。美しいです。こういう、アーチで囲まれた通路付きの後陣部を見るといつも思うのですが、あそこの柱廊の内側を歩いてみたいものです。

f:id:tabikichi:20181005092330j:plain

内部です。

f:id:tabikichi:20181005092531j:plain

モザイクはアプスにいる立像のマリアのみ。

f:id:tabikichi:20181005092941j:plain

マリア様の顔。

f:id:tabikichi:20181005093515j:plain

床のモザイクもビザンティン様式のものだそう。鶏とか、鳥モチーフが多くて面白いです。ただし見えるところは限定的でした。

f:id:tabikichi:20181005093551j:plain
f:id:tabikichi:20181005093553j:plain

横の部屋のシャンデリア。ガイドブックに「ヴェネツィアングラスのシャンデリア」とあるので撮ってみました。

f:id:tabikichi:20181005093922j:plain

 

カフェ:Osteria Al Duomo

サンティ・マリア・エ・ドナート教会の後陣部の真向かいくらいにある、オステリア。奥にはちゃんとしたレストランゾーンがあります。中庭もありました。

f:id:tabikichi:20181005095720j:plain
f:id:tabikichi:20181005095723j:plain

ここで一休み。時間、余るかなーと思っていたらやっぱり余る。この時点で15時半。すぐ近くにムラーノグラスの博物館もあるのですが、やっぱり、屋内でじっくり見るという気分じゃないので、ガラスのお土産屋を覗きつつ、ヴェネツィア本島に行ってみることにしました。

ガラス博物館前のMuseoという停留所から乗ります。

f:id:tabikichi:20181005132549j:plain


ヴェネツィア本島

ムラーノ島からヴェネツィア本島に行くとき、本島北側のフォンダメンタ・ヌオヴェで降りるとすぐです。が、サンマルコ広場近辺まで乗って行くとかなり時間がかかりました。

f:id:tabikichi:20181005132445j:plain
f:id:tabikichi:20181005132508j:plain

一気に、喧噪のヴェネツィアです。

ビザンティン様式の教会を見てきたので、最後に大物をもう一度見たかった。ということで、サン・マルコ寺院を目指します。

f:id:tabikichi:20181005132653j:plain

日曜の夕方で、中には入れませんでした。やっぱりこのファサードは特徴的です。

f:id:tabikichi:20181005132735j:plain

ヴェネツィアの代表、サン・マルコのシンボル。

f:id:tabikichi:20181005133301j:plain

ここで観光は終了です。

f:id:tabikichi:20181005133425j:plain
f:id:tabikichi:20181005133427j:plain

街中の細い道をたどりながら、フォンダメンタ・ヌオヴェまで行き、そこから空港行きのアリラグーナ社の水上バスに乗りました。

ムラーノ島ブラーノ島・トルチェッロ島の3島だけなら、4時間もあれば十分な感じ。一番観光客の多そうなブラーノ島でも、かなりのんびりゆったりした雰囲気でした。大観光地ヴェネツィア本島の、人込みと都会っぷりとのギャップが楽しかったです。 

 

ヴェネツィアの島≫

  1. 水の都の下町。ヴェネツィアの島めぐりに行ってみる 
  2. ムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島をめぐる、1日観光ルート 

ヴェネツィアの島旅行記

 

【ヴェネツィアの島】ムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島をめぐる、1日観光ルート(丸1日)

f:id:tabikichi:20181003095024j:plain

2018年6月。11世紀~12世紀のビザンティン教会目当てに、ヴェネツィアの島だけを観光しに行くことに。航空券とムラーノ島のホテルを予約したので、それぞれの島の観光ルートを検討しました。

 

目次

 

 

ムラーノ、ブラーノ、トルチェッロの位置関係

f:id:tabikichi:20181005215505j:plain

 

まずは、空港からホテルまでの行き方

ヴェネツィア空港到着は19時過ぎ。まずはここから、予約したムラーノ島のホテルに行かねばなりません。

あまり何も考えずにホテルをムラーノ島に取ったのですが、ムラーノ島は空港から出ているアリラグーナ社の水上バスで一駅、30分でした。

アリラグーナ社のウェブサイト:
https://www.alilaguna.it/

f:id:tabikichi:20181003074241j:plain

一番本数の多い青ラインという船に乗ります

ちなみに以前のヴェネツィア本島のみの観光のとき は、空港からサン・マルコ広場近くのサン・ザッカリアという駅まで1時間半かかったのでした。

・・・これに比べると手頃な距離感です!

ホテルも本島と比べると安かったし、ムラーノ島からヴェネツィア本島まではACTV社の水上バスで10分だし、普通にヴェネツィアを観光する場合にも便利かもしれない。

空港からの路線はこのような感じ。

f:id:tabikichi:20181003074438j:plain

そして、時刻表はこちら。
Orario Linea Blu | Alilaguna

 

教会や観光施設のオープン時間

行きたい教会や観光施設のオープン時間です。

朝早くから活動するつもりでいたけれど、どこもオープンは10時台。(観光するのは日曜日。)サンティ・マリア・エ・ドナート教会に至っては、12時半にならないと開かない・・・。ということで、朝はゆっくりできそうです。

ムラーノ島:サンティ・マリア・エ・ドナート教会

平日(土曜含む):9:00-18:00
日曜・祝日   :12:30-18:00
Communio » Orari visite turistiche
(上記ページの「SS.Maria e Donato」のところが紹介ページです)

ムラーノ島:ガラス博物館(Museo del Vetro)

毎日:10:00-18:00
Venice Glass Museum | Murano | Official Website

トルチェッロ島:サンタ・マリア・アッスンタ教会

3月-10月:毎日10:30-18:00
11月-2月:毎日10:00-17:00
Basilica di Santa Maria Assunta di Torcello - turismovenezia.it

ブラーノ島:レース博物館(Museo del Merletto)

火曜-日曜:10:00-18:00
月曜:休み
Venice Lace Museum Official Website


ランチの予約

f:id:tabikichi:20181003092002j:plain

以前のヴェネツィア旅行時に、美味しそうなレストランを予約しようとしたら、軒並み満席でした。このことを思い出し、今回は早めにちゃんと予約して美味しいものを食べよう!島めぐりだから、もちろん島で食べよう!と、日曜オープンのランチ場所を調査。

複数の口コミサイトを調べたところ、レストランの数は、多い順にブラーノ島ムラーノ島>トルチェッロ島という感じ。

トルチェッロ島のゆったり何にもなさそうな雰囲気の中で、農家が兼業でやっているレストランで・・・というのも素敵そうだけど、ここは無難に、一番観光客の多そうなブラーノ島で、日曜も開いていて、さらに評判の良さげなレストランを予約することにしました。

ここです。Ristorante RivaRosa:
rivarosa-ristorante

 

島めぐりに必須。ACTV社の水上バス時刻表

空港とヴェネツィアをつなぐ水上バスはアリラグーナ社(Alilaguna)という会社ですが、ヴェネツィアまわりのこまごました交通は、ACTVという会社の水上バスを使います。

ムラーノ、ブラーノ、トルチェッロの全部に止まってくれる、12番という水上バスが本数も多く、便利そうでした。

ACTV社の路線別時刻表:
ORARI SERVIZIO DI NAVIGAZIONE | ACTV

上記URLから、12番を開いたところを抜粋。

f:id:tabikichi:20181003094102j:plain

f:id:tabikichi:20181003094255j:plain

ムラーノ島ヴェネツィア本島を行き来するだけならば、4.1番、4.2番が便利そうです。

それから、最初に乗るときに、この会社の一日乗車券を買うことにしました。これで好きなだけ水上バスに乗れるってわけです。


ムラーノ島スタートの、ヴェネツィア島めぐりルート

ムラーノ島の教会は12:30にならないと入れないので、まずはトルチェッロ島に行きます。そのあと、ブラーノ島のランチを挟んでムラーノ島に戻ることにしました。

空港からの水上バス(青ライン)は、ムラーノコロンナという停留所に止まります。そこからホテルを目指し、1日目は終了。

f:id:tabikichi:20181003104052j:plain

翌朝はチェックアウトしたら、ACTV社の12番の水上バスが出る、ムラーノファロという停留所へ。そこからトルチェッロ島に行きます。

f:id:tabikichi:20181003104537j:plain

トルチェッロ島でまずサンタ・マリア・アッスンタ教会を見ます。そのあと、ブラーノ島にわたって、ランチと観光。そしたらムラーノ島にもどって、サンティ・マリア・エ・ドナート教会などを見ます。

f:id:tabikichi:20181003105154j:plain

かなり多めに見積もっても、時間が余りそうな観光ルート。暇を持て余したら、ヴェネツィア本島にもちょっと行ってみようかと思います。

 

(続く)

ヴェネツィアの島≫

  1. 水の都の下町。ヴェネツィアの島めぐりに行ってみる 
  2. ムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島をめぐる、1日観光ルート ⇐今ココ

ヴェネツィアの島旅行記

 

【ヴェネツィアの島】水の都の下町。ヴェネツィアの島めぐりに行ってみる(丸1日)

f:id:tabikichi:20181003001813j:plain

2018年6月。ヴェネツィア本島に負けず劣らず風光明媚な周辺の島へ、11世紀~12世紀のビザンティン様式の教会を見に行きます。

 

目次

 

 

ヴェネツィアの島

以前2泊3日(観光時間は丸1日と9時間)でヴェネツィア旅行に行ったときは、限られた時間内でなるべくたくさんの見たいものを見るために、周辺の島はすっぱり諦めて、本島内のみ動き回ってました。

けれども、後になってから、周辺の島には、個人的に大好きなビザンティン教会があって、それがヴェネツィア最古の教会らしい・・・というのを知りました。

ヴェネツィア最古というワードに俄然興味が出てきたので、島だけ行って帰ってくることにしました!

 

ヴェネツィアに残る古いビザンティン教会

中世ヨーロッパの時代に交易で栄えていたヴェネツィアは、ビザンティン帝国と繋がりの深かった都市です。西側ヨーロッパ諸国にとって、ヴェネツィアは東側のオリエンタルな文化の窓口的な場所でもあったそうです。

ヴェネツィアに残るビザンティン様式の建物で最も有名なものは、ヴェネツィア本島にあるサン・マルコ寺院

f:id:tabikichi:20181003051536j:plain

でもこの豪華絢爛な寺院だけじゃない。ヴェネツィア周辺の島々に、古いビザンティン様式の素朴な教会が残ってます。

ひとつはトルチェッロ島のサンタ・マリア・アッスンタ教会。

f:id:tabikichi:20181003004127j:plain出展:The mosaics of the Assunta in Torcello: a Venetian wonder | Italian Ways

手前の教会の複雑な外観が素敵ですが、これはサンタ・フォスカ教会。その左奥に見える地味なバシリカ型の教会が、サンタ・マリア・アッスンタ教会です。ガイドブックによると、7世紀ごろに建てられた、ヴェネツィアで最も古い教会なのだそう。

この教会は、内部にある12世紀のモザイクが有名です。

f:id:tabikichi:20181003004623j:plain出展:The mosaics of the Assunta in Torcello: a Venetian wonder | Italian Ways

 

もうひとつ有名なのが、ムラーノ島のサンティ・マリア・エ・ドナート教会です。

f:id:tabikichi:20181003004440j:plain

この外観、たしかにビザンティンぽい。それと、後陣の柱廊が素敵です。内部のモザイクやタイル模様がビザンティン様式なのだそうです。

 

ヴェネツィアの周りの島めぐり

教会2つを見るだけじゃすぐ終わってしまうので、ほかの島にも行ってみることにします。ヴェネツィア観光でも人気のある島めぐりは、いろんなところから水上バスが出ているので、行きやすそうです。ということで、観光客に人気の島をピックアップ。

 

ブラーノ島(Burano)

f:id:tabikichi:20181003053158j:plain

カラフルな壁の漁師の家と、レース製品がこの島の特徴。

 

リド島(Lido di Venezia)

f:id:tabikichi:20181003055558j:plain

砂浜が広がるリゾートの島。

 

ジュデッカ島(Giudecca)

f:id:tabikichi:20181003054432j:plain

ヴェネツィア本島のサンマルコ広場からも見える、細長い島。かつてのユダヤ人居住区。

 

ムラーノ島Murano

f:id:tabikichi:20181003054849j:plain

有名なヴェネツィアングラスはこの島で作られていたそうです。ムラノグラスとも言い、街には工房やお店がたくさんあるようです。

 

トルチェッロ島(Torcello)

f:id:tabikichi:20181003061649j:plain

ヴェネツィア発祥の地のひとつだそうです。緑の多い島のようですね。

 

観光時間と宿泊地

f:id:tabikichi:20181005215505j:plain

この旅行でメインで見たいのは、教会のあるトルチェッロ島とムラーノ島。それに加えて、ちょうどその間にあるようなブラーノ島を見に行くことにしました。

 

観光時間

航空便は以下を予約。

1日目(土)19:05 ヴェネツィア空港着
2日目(日)22:00 ヴェネツィア空港発

1日目は移動して寝るだけ。2日目を丸々1日、観光に使います。

 

宿泊地

ホテルはムラーノ島で取りました。単に、見たい教会のある島のうちホテルの多そうな方に決めたというだけです。

www.booking.com

 

(続く)

ヴェネツィアの島≫

  1. 水の都の下町。ヴェネツィアの島めぐりに行ってみる ⇐今ココ
  2. ムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島をめぐる、1日観光ルート

ヴェネツィアの島旅行記