超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【アッシジ】ローマからの行き方、アッシジの想定観光ルート、テルミニ駅周辺の観光地(丸1日と6時間)

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2017年3月。アッシジへの電車での行き方と、想定観光ルート。また、ローマ・テルミニ駅周辺もついでに観光。

(前回の記事) 

tabikichi.hatenadiary.com

 

目次

 

 

アッシジの行き方・観光時間と宿泊地

聖フランチェスコの聖地アッシジ。ここはローマからバスで3時間、電車で2時間~3時間。フィレンツェから電車で3時間弱。このように、公共交通機関で行くにはアクセスがいまいち良くないところにあります。

そもそも、ローマのフィウミチーノ空港からローマ・テルミニ駅までが結構な距離があるのに加え、テルミニ駅からアッシジへの列車の本数も少なく、接続が悪いです。

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フィウミチーノ空港からアッシジまでの距離感

やむを得ず、今回はローマに前泊することにしました。

なぜなら・・・

  1. 例によって土日を使った観光なので、日曜日の午前中はほとんどの教会が観光できません。(ミサのため。)観光は土曜のうちに終わらせて、日曜は帰るだけ、のスケジュールが無難。
  2. ローマのフィウミチーノ空港からテルミニ駅まで45~50分、テルミニ駅からアッシジまで2時間~3時間。
  3. ところが、ローマに到着する飛行機の便は一番早くても9時以降になってしまう。テルミニ駅に着くのが頑張っても10時過ぎ。その時間以降で、アッシジ行きの列車で一番早いのが、11時半の発車。そうすると到着時刻がほぼ14時・・・。
  4. さらに、主な観光名所が集まる旧市街の丘の上まで、大体30分ごとのバスで15分かかること。今回はその市街地の反対側にあるサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会も行きたかったので、その距離感も考えると、土曜の14時からの時間では、ちょっと時間が足りなそうなのです。

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アッシジ駅からの距離感

ということから、金曜の夜にローマに到着しておいて、テルミニ駅近辺に宿泊することを決定。これで朝一の列車でアッシジに向かうことができます。

航空便は以下を予約しました。

 1日目(金)21:55 ローマ着
 3日目(日)21:00 ローマ発

2日目(土)のアッシジ行きは、

 ローマ テルミニ駅 7:58発
 アッシジ駅 10:07着

の電車に乗ることにしました。特段切符は予約していません。(朝にテルミニ駅の券売機で買って、普通に座れました。)

電車が遅れずに到着すれば、観光開始は2日目のほぼ午前10時から。

3日目はギリギリでも16時台の電車に乗れば、19時半には空港に到着できてそう。ということで、観光可能な自由時間は丸1日と6時間ということになります。

でも日曜はほぼ観光は不可能だろうから、早めにローマに戻ってテルミニ駅周辺の観光地を巡ってみたいと思います。

 

ローマのテルミニ駅近辺のホテルはここにしました。レイトチェックインが可能なことと、安さから。

ホテル アルジェンティー

www.booking.com

 

そして、アッシジでは中世の石造りの建物に泊って、清貧の雰囲気に浸りたい!と思い、雰囲気よさげなB&Bを予約しました。

クオ ヴァディス

www.booking.com

 

アッシジ駅から旧市街までのバスルート・時刻表・料金

アッシジの駅から、丘の上の旧市街までは路線Cというバスが運行しています。バスイタリアのサイトにこのようなマップがありました。

Mappe dei servizi - Umbria - FSBusitalia

このサイトから「Assisi」と書かれたPDFを開いたもの。

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字が小さい・・・ちなみに黄色い線が、駅から旧市街まで行く路線Cです。

 

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拡大してみました。

駅から出発したC路線のバスは、まずサンフランチェスコ聖堂の近くのPiazza Unita D'Italiaに停車します。その後アッシジの街の周りをぐるっと回って、サン・ルフィーノ大聖堂の近くのPiazza Matteottiが終点です。この二つの広場がかなり大きな広場なので、目的地に合わせて降りると便利だと思います。

 

気になる時刻表はこちら。

Orari servizi urbani - Umbria - FSBusitalia

こちらのサイトの「Assisi」のPDFを開いたものに、アッシジ駅、ウニタ・ディタリア広場、マッテオッティ広場にハイライトをつけたものです。(以下はいずれも2018年3月時点の時刻表。)

まず、駅→マッテオッティ広場、平日。(月~土)

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駅→マッテオッティ広場、日曜・祝日。

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つづいて逆方向。マッテオッティ広場→駅、平日(月~土)。

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マッテオッティ広場→駅、日曜・祝日。

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料金は片道1.3€。バスの中で運転手から買うと2€だそうです。

Assisi - Tariffe - FSBusitalia

 

アッシジの観光ルート

まず駅についたら、徒歩でサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会に行って、ポルツィウンコラ礼拝堂を見学。そのあと駅に戻ったら、路線Cのバスに乗って、終点のマッテオッティ広場で下車。そこから旧市街の観光スタートです。 2日目(土曜)のうちに、少なくとも教会は全部見るつもりです。

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ローマ・テルミニ駅周辺の観光地

3日目(日曜)は早めに戻ったら、ローマのテルミニ駅周辺を観光予定。

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全部は無理でも、近いところから時間を見ながら観光する予定です。

 

CREA Traveller Summer 2017 イタリア人に愛されるイタリア

 

(続く)

アッシジ旅行計画≫

  1. 清貧の聖地にジョットの絵を見に行こう
  2. ローマからの行き方、アッシジの想定観光ルート、テルミニ駅周辺の観光地 ⇐今ココ

アッシジ旅行記

  1. 漂う清貧の雰囲気。凛とした佇まいを保った中世の街
  2. 日曜のアッシジを後にして、ローマ・テルミニ駅から徒歩圏内の観光地めぐり

 

【アッシジ】清貧の聖地にジョットの絵を見に行こう(丸1日と6時間)

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2017年3月。イタリア中部の街、アッシジ。清貧で有名な聖フランチェスコの聖地に、ジョットのフレスコ画を見に行くことにしました。

 

目次

 

 

聖フランチェスコの街、アッシジ

ずっと行ってみたいと思っていたイタリアの街の一つ、聖フランチェスコの生まれた街、アッシジ

ちなみに今バチカンにいる現役ローマ法王はアルゼンチンの人で、名前をフランシスコ1世と名乗っています。歴代法王でフランシスコを名乗るのは今の法王が初めてだそう。由来はもちろん、アッシジの聖フランチェスコです。

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アッシジで有名なのは、聖フランチェスコが亡くなった後に建てられたサンフランチェスコ聖堂。ここは、ジョットやチマブーエ、シモーネ・マルティニなど当時の有名画家たちによるフレスコ画で装飾された美しい教会です。

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その中でも特に、聖フランチェスコの生涯を描いたジョットのフレスコ画を見たくて、アッシジに行くことにしました!

 

聖フランチェスコは清貧の聖人

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聖フランチェスコの法悦 (ベッリーニ

聖フランチェスコは1182年にアッシジの裕福な商人の家に生まれました。ある日、深い宗教体験を受けて、自分の財産を、それこそ衣服に至るまで全て貧民に分け与えてしまい、自分は粗末な服一枚のみをまとって、清貧と祈りの生活に引きこもりました。

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衣服を返す聖フランチェスコ (ジョット)

その後、聖書の記述を読んで、自分の実施している清貧の生活が、説教や貧しい者を助ける活動と結びつくことになるとひらめきます。そして、人々から施しを受けながら、荒れ果てた教会を修復したり、街頭で聖書の教えを説いたり、貧しい人々を助けたりする活動を始めた人です。

のちにこの活動はフォロワーをたくさん集め、中世のドミニコ会と並ぶカトリックの大修道会、フランシスコ会となりました。

 

教会を支えるフランチェスコの夢を見たローマ教皇

自分が好きなエピソードは、フランチェスコがこうした活動の許可を得るため、当時のローマ教皇に謁見しに行ったときの話です。

 

フランチェスコが謁見したローマ教皇インノケンティウス3世は、当初はフランチェスコの活動を許可するつもりはなかったようです。そもそも、修道士が施しを受けることや、司教職ではない人間が説教を行うことは禁止されていたそうなので。

(実際、フランチェスコの少し前にほとんど同じような思想で同じような活動を行ったワルド派というグループは、異端として教皇庁から弾圧されました。フランシスコ会と比べると不公平でかわいそうな感じもします。)

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インノケンティウス3世に謁見するフランチェスコ (ジョット)

インノケンティウス3世は、傾いたラテラノ大聖堂をみすぼらしい修道士が一人で支える夢を見ました。その修道士が聖フランチェスコであったことに気が付き、これをきっかけに、フランチェスコの熱意を認め、活動を許可することにしたのだそうです。

ちなみに「傾いたラテラノ大聖堂」とは、対イスラムの十字軍だとか、皇帝との対立だとか、富と権力の拡大に伴って腐敗した司教職や修道院だとか、問題山積みのローマ教皇庁そのものを指すものです。

この夢を見た、というエピソードがちゃんとジョットのフレスコ画に描かれています。たぶん一般の人にもすごくわかりやすいエピソードだったんでしょうね。

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教皇インノケンティウス3世は傾いたラテラノ大聖堂をフランチェスコが支える夢を見る (ジョット)

自分がこの絵を初めて見たのは何かの本の表紙か挿絵だったと思いますが、それ以来この絵とエピソードが忘れられず、本物を見てみたかったんです。

・・・なんでかっていうと、タイトルに反して、フランチェスコは全然建物を支えられてないんですよね!!自分も傾いている教会の土台の上に乗っているという。これじゃ共倒れじゃないか。

教皇インノケンティウス3世の寝方も体を正面に向けて斜めになっていて変です。

建物の傾き具合もそのまま角度をつけただけだし、まだまだ絵の描き方が稚拙?なのです。

ジョットは中世の絵画技法からルネッサンスの時代を切り開いた画家、という評価がなされています。こういう絵から、当時の空間把握や立体的なものを描くことの難しさや、苦労したんだなってことがうかがえて面白い。

 

アッシジの見どころ

 

サンフランチェスコ聖堂

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アッシジではここを見よ。ジョット、チマブーエ、シモーネ・マルティーニなどの画家によるフレスコ画

 

サンタ・キアーラ教会

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聖フランチェスコの活動を支えた女子修道士、聖女キアーラを祀る教会。

 

サン・ルフィーノ大聖堂 

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この街の大聖堂。聖フランチェスコ、聖女キアーラともにここで洗礼を受けたそうです。

 

ロッカ・マッジョーレ

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ローマ時代の城塞。アッシジの丘の一番上にあります。

 

サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会

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聖フランチェスコが亡くなった礼拝堂ポルツィウンコラが保存されている教会。

 

(続く)

アッシジの聖堂壁画よ、よみがえれ (アートセレクション)

アッシジ旅行計画≫

  1. 清貧の聖地にジョットの絵を見に行こう ⇐今ココ
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アッシジ旅行記

  1. 漂う清貧の雰囲気。凛とした佇まいを保った中世の街
  2. 日曜のアッシジを後にして、ローマ・テルミニ駅から徒歩圏内の観光地めぐり

 

Tips★日本語と異なるヨーロッパ各都市の英語発音(教養のある人はスルーで。)

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ミュンヘン」は英語ではない

これは英語のできない自分が遭遇した事案をきっかけにした記事です。
英語の素養のある人、教養のある人はスルーしてください。

ヨーロッパの各都市名は日本では全部カタカナで発音&表記可能です。
カタカナで書いてあるから、何となくそのまま英語でも通用するのでは、と思いませんか?!
自分がそうでした。

なので、空港のトランジットで「ミューニック」と言われて、??・・・。何のことを言っているかさっぱりわからなかったのです。後でミュンヘンが英語でミュニックと言うのを知って衝撃でした。

日本語で広く流通している都市名が、英語発音の読みではないことに初めて気が付いたのです。
日本語読みでは、だいたい、現地の国の読み方をそのままカタカナにしてるみたいですね。カタカナって便利~。

 

 

そこで、自分の教養のなさを戒めるためにも、日本語と英語で読みが異なる代表的都市をピックアップしてみました。
今後の旅行先などによって、更新予定です。

 

日本語と英語で読みが異なる都市

ドイツ

ミュンヘン →Munich ミュニック
ライプツィヒ →Leipzig ライプツィク

オーストリア

ウィーン →Vienna ヴィエナ

フランス

パリ →Paris パリス
ニース →Nice ナイス

チェコ

プラハ →Prague プラーグ
(国名ですが、チェコ →Czech チェック)

イタリア

ローマ →Rome ローム
ジェノヴァ →Genoa ジェノア
トリノ →Turin テュリン
ベネチア →vennice ヴェニス
ナポリ →Naples ネイプルズ
シチリア →Sicily シシリー
パドヴァ →Padua パドゥア
フィレンツェ →Florence フローレンス

スイス

チューリッヒ →Zurich ズューリック
ジュネーブ →Geneva ジニーヴァ

ギリシャ

アテネ →Athens アセンス

ポーランド

ワルシャワ →Warsaw ワルソウ

オランダ

デンハーグ → The hague ザヘイグ

ロシア

サンクトペテルブルク →Saint Petersburg セントピーターズバーグ


ざっとこんなところです・・・

オランダ、ロシアの最後の2つは英語の無機質さが際立ちますね。

ミュンヘン、パリ、ローマ、ウィーンの空港なんかは、乗り換えで利用することも多いので、これらの英語発音は頻繁に聞くことになるでしょう。

 

英語以外の各国語の都市名はもっと自由

ちなみに、英語以外の各国語による都市発音もすごい乖離が生じていて、例えば、

イタリア語
ロンドン →Londra ロンドラ、パリ →Parigi パリージ

フランス語
ジェノバ →Gênes ジェン、ワルシャワ →Varsovie ヴァルソヴィ

ドイツ語
ジュネーブ →Genf ゲンフ、ニース →Nizza ニッツァ

もう、好き勝手呼んでますって感じ。

 

なお、調べてみると、こんなことが。

イタリア語のミュンヘン → Monaco モナコ
イタリア語のモナコ →Monaco モナコ

まさかの綴り発音、完全一致。これ、どうやって区別してるんだろう。。。